琥珀

□Limit of endurance
2ページ/4ページ


(しかも、アレンがあんな事言うからユウの機嫌がずっと悪いし……)


日本からやっと戻り、レベル4の驚異もゾンビ騒動も落ち着いたというのに、なぜ頭痛の種が無くならないのか




「おッ!姉貴〜〜!お帰りさ〜〜!!」

食堂の横を通り過ぎようとした時、ブックマンと食事をしていたラビがブンブンと手を降ってきた


「?…ただいま。
ラビとブックマンは、待機?」


「そうさ〜〜。
あんまりにも暇だから、じじいと飯さ。
どうだった?」


「空振り。今から報告に行く」


ペコッと軽くブックマンに頭を下げ、足を進める















「おかしいじゃ ないかな」

科学班室の部屋の扉を開けた途端に聞こえてきたのは、人を少しバカにしたような声


(またか……)


毎日、何かに付けリーバー班長にイチャモンをつける新しく増設された第二、第三科学班の班長達


入り口から聞いたイチャモンの内容は、実にクダラナい


(そんな事、一々抗議するほどのモノか?)


はぁ〜〜、と溜め息を付き部屋へ入ろうとすると先程の第二班長がリナリーの後ろ姿を舐めてるように見つめ、リーバー班長に窘められている


(可愛い妹たちに実害がでる前に、簀巻きにして海にでも捨てるか……)

扉を開け踏み入った聞こえてきたのは、第三班長のリーバー班長の率いる第一班の悪臭に対する防臭剤をかけろ発言‐‐‐‐



(我慢の限界だな……)


フッと何かを吹っ切るように息を付き、帯刀していたイノセンスをゆっくり抜く
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ