琥珀
□我が胸に咲きし純白(シロ)き花
2ページ/6ページ
「じぁ、行ってくる」
「うん。ズゥ爺様やバクちゃんによろしく」
見送りに来たコムイや数名の旧教団からの科学班メンバーに見送られ、アレンとリナリー、そしてイリスがゲート入り口へ向かう
「なぁ。コムイ、私もアジア支部に行って良いか?」
「え?別に良いけど・・・・なんで?」
コムイの横で室長助手が良い顔をしていないが、見えなかったことにする
「前から一度、ズゥ老に剣を見て貰おうと思ってたんだが、『色々』あっていけなくなったから、アレン達が行くなら一緒に行こうかと思ってね」
『色々』と言うところを強調したのは、教団本部引っ越しの際に出していたアジア支部への外出許可が、コムイのはた迷惑な薬が原因で起こった騒動のために有耶無耶になってしまったからだ
「う゛ッ!
そ・そうだね・・・・。そう言えば、そんな事言われてたっけ・・・・」
アハハ‐‐‐、と笑って誤魔化す
「どうせ明日はお休みしてもらおうと思ってたから、この際行ってくると良い」
後ろめたさがそうしたのか、すぐにアジア支部への外出許可が取り付け