■Web拍手ありがとうございます!■





☆不二菊のちょっとしたお話…v





■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■















         不二周助×菊丸英二

         【空に架かる星の橋】
















「なぁ不二〜?」
「ん?」

部活帰りにそのまま不二の家に遊びに来た英二は、窓から外を見上げながら話す。
空は暗くなってきており、既に幾つかの星は見えている。

「このまま雨降らないかな?」
「雨…?今日は降るなんて言ってなかったと思うけど……どうして?」
「天の川…見えるかなぁ〜」
「え…?」

英二に言われて、ふと…
カレンダーを見る不二。

「あぁ、そっか。それで…」
「年に一回しか会えないなんて…二人ともかわいそうだ」

ひたすら窓の外を見上げ続ける英二に不二が優しく言う。

「英二、おいで…」

読んでいた雑誌をたたんで、自分の元へ呼ぶ。

「なんで?」
「可愛いから」
抱きしめたくなったv

素直に不二の傍へ行き、ベッドに凭れて座っていた不二の前にちょこんと座る。

「?なに…?今日は素直だね」

言われた通り黙って自分の前に座る英二を見て、不二は少し驚く。

「織姫と彦星は会いたくても今日しか会えないのに、俺は会いたい時に不二に会える…」

言いながら不二に身体を預ける。
その時―――

パタ…パタ…
パタタタタ……
…ザァ―――ッ

「!」

突然大雨が降りだした。

「降らないんじゃなかったの!?」
「大丈夫だよ。一時的なもの…その内止むから」

再び窓の側へ行こうとした英二を制して、優しく抱きしめる。
しかし、英二は降り出した雨が気になってしょうがない。
後ろから抱きしめられたまま、窓の方に手を伸ばす。

「俺が魔法使えたら、直ぐにでも二人を逢わせてあげるのに…」
「…魔法……使ってみる?」
「ぇ…」

抱きしめていた英二を床に押し倒し、そのままキス。。。

「ぅ…///」

覆いかぶさる不二を慌てて押し戻す。

「ちょっ///待って待って…俺するなんて言ってないっ///」
「ほら。見てごらん英二。橋が架かったんじゃない?」

不二が笑いながら窓の方を見る。
釣られて仰向けになったままそっちを見ると…

「ぅわ…」

窓から月明かりが…
気付くと、あの大雨がすっかり上がっていた。

「不二…すごい…。本当に魔法だ…」

そこへ部屋の外から二人を呼ぶ声が―――


『周助ー!英二くん!ご飯食べるわよー!』


「あれ…姉さん帰ってきてたんだ」

不二の姉から呼ばれ、立ち上がりながら英二に言う。

「今日、泊まってくでしょ?」
「……」

少し沈黙。
そんなつもりは無かったけど…

「…ぅん」

まぁいいか。
不二の言ったとおり、雨上がったし…

「こんな夜じゃ、何にもしない自信はないけど…?」
「……ぅん…///」

俯きながら小さく答えた。



『ふふ…そう言う所が可愛いって知ってる?』





―――夜空には天の川。
      そんな星達が煌く夜のお話。。。

















―――…end…―――


お気軽に一言頂ければ、高橋は喜びます(^^)



[TOPへ]
[カスタマイズ]

©フォレストページ