ソウサク
□on the clock
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真新しい時計の針は
仲良く二人とも 重なり合って
電池を入れた その時から
離れたり近づいたり
二人の時を楽しむように
近づいたり離れたり
二人で時を刻みだす
出会ってから何年経って
刻んだ時間なんて忘れたのかな
擦り切れた文字盤に浮かぶ幾千の思い出に
そっと幕が降りる
拍手も無く ただ泣く君の顔がガラスに写って
静かに秒針が停止した
いつかまた動きだす
それがいつになるのかなんて誰にも分からない
溢れだす想いを
小さな電池に込めるんだ
止まらない涙で
大きな文字盤に新しい時間を吹き込もう
そしてまた新しい二人を重ねて待ってよう