ソウサク
□sorrow
1ページ/1ページ
仰いだ天井
暗くなった電気
ボクを押し潰すよう
少しずつ下がってきた
割れない殻の中
自分の嘆きに溺れるよう
何も通さないこの部屋の扉に
爪痕残す内側のボク
窓から見えた
あの日の空は
遥かに高く見えていた
重たいカーテンで遮った斜光
目を閉じた人間が一匹
狂い
叫びだしたくなる衝動
俯き
抱え込んだ感情
ヒカリを中に閉じ込めた闇
開け放つ 欲望が笑う
あふれ出る日を高らかに
冷たい目をした僕が
手にしたソレを壊せと嘲笑う
汚れた壁紙
破れた自分
ボクが出れないように
しっかり鍵を掛けよう
我無き心の中
誰かの虚像に重なろう
声も届かないこの部屋の扉に
助け求める内側のボク
窓から見えた
あの日の空は
優しく囁くようだった
重たいカーテンで遮った温もり
口を閉じた人間が一匹
諦め
何も伝えなくなった神経
手遅れ
全てを片付ける言葉
ボクを中に閉じ込めた闇
出口無き ボクは泣く
死に逝くその日に恐怖し
背を向けた外の僕が
二度とボクを見ようとはしないだろう
閉じた殻に一匹
硬く塗り潰した赤い壁の中
微かな笑い声が鳴り響き始める