ソウサク

□独りの僕 二つの僕ら
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吐き出した煙草の煙浴び
気付けばこの部屋の中
あの日から変わらない「二つ」が
そっと僕を過去に引き戻す

ずっと見続けていたのは夢だったの?
確かに居た夢は
今はただ 僕を現実に押し潰す壁に成り果て


ぼやけて見えない 僕に
確かに聞こえた 声に
変わらない「未来」に
変えられない「過去」に

いつまでも もがき溺れようか

こんなにも こんなにも
冷たかっただろうか この部屋

泣き崩れたテーブルには
指輪が残ってて
今もずっと アナタを待ってる
もう一つを持つ僕は
重ならぬ事知ってるから
目を閉じ アナタと二人手を繋いでいるんだ


この部屋には 今 「何」が残っているんだろう
この部屋には ただ 「僕」だけが残っているんだろう
「二つ」を いつまでも忘れられない
あの日のままの 僕だけが


いつまでも変われない僕が
いつまでも変わらない部屋に居て

これ程までに 冷たかったのだろうか
優しく包み込む蛍光灯の光

これ程までに 広かったのだろうか
白く小さな ラブソファー


いつもと変わらない部屋なのに
今では 全てが別物のよう

ただ アナタが居ないだけなのに
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