ソウサク 3

□咲き誇る使者
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暖かい日射し
柔らかい風
緩やかに過ぎ去る時
散歩する犬
手を繋ぐ僕ら

『当たり前』の日常を
噛み締めた日々よ

忙しなく 休む間もなく
だけど 笑い合ってた

そんな時間
誰もが持つんだ

だけど 誰も気付かない
そんな些細な幸せを


もう一度 繋いでみよう
そんな『当たり前』


微かに光った
世界は儚い夢のよう
温めた胸を
そっと 覗き込んだ

『特別なモノ』必要かい?
いつだって 温かなモノは
すぐ近くで息づくんだ

見落としてしまうくらいにすぐ近くで…



おおい隠す雨雲
吹き荒れた風
残酷なくらい止まらぬ時
捨てられた子猫
手を離した僕ら

『戻らない』そんな日常を
悔いる日々よ

急かされて 泣く間もなく
それでも 前を向いてく

そんな苦悩
誰もが持つんだ

だから 誰も気付かない
それは本当に生きてるの?


もう一度 繋いでみよう
どこかの『俯いた自分』


微かに零れた
僕らは小さな点と点
繋げるは絆
ぎゅっと 強く結ぶ

『特別なコトバ』必要かい?
いつだって 確かなモノは
その心でとらえるんだ

疑ってばかりのその心で…


照らす太陽
抱く星空
笑い合う僕ら
それじゃ 『また明日』


そんなちっぽけな『当たり前』が
降り積もった世界

明日も変わらない
君が咲き誇る

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