ソウサク 2
□モノクロの中で
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灰色に潰れた太陽
何にヒカリを浴びせる
すべてが溶けてしまった雪の様に
静かに流れる水には成らない
叶わぬ願いよ
今ならきっと 私はアナタに圧し潰される
だからそっと その温もりで私を消しさって下さい
枯れ逝く想いよ
今でもずっと 私はアナタを見て見ぬ振り
だからもっと その悲しみで私の涙を止めて下さい
永遠だったはずの時間が染め上げた
この空を 黒く透き通らせる
無くした色彩
始まりの中で 亡くなった私を笑ってくれ
近づく死期さえ
始まりの中の アナタには見えない
どうか一度だけ 振り向くならば 私が溺れ沈んだあとに
白に焼かれた星空
何にヒカリを手向ける
すべてが滲み出てしまった煙の様に
何処に流れ着くか分からない
産まれぬ声達よ
今ならきっと 私はアナタを忘れない
だからそっと その強さでアナタの記憶を亡くして下さい
巡り合った奇跡よ
今でもずっと 私はアナタを想い続ける
だからもっと その輝きでで私の心を焼き消して下さい
すぐ近かったはずの距離が染め上げた
この空を 黒く透き通らせる
無くした色彩
始まりの中で 亡くなった私を笑ってくれ
近づく死期さえ
始まりの中の アナタには見えない
どうか一度だけ 振り向くならば 私が溺れ沈んだあとに
一度も私に振り向かなかった色彩を
何度もアナタに見せたかった色彩は
始まったアナタ達の時間の外で
私の時間は 今モノクロで
染まったアナタ達の色彩の気付かぬ場所で
モノクロの中で私は今も