花天月地。
□寒月夜
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月光が障子づたいに部屋に差し込む。
ぼうっと、月明かりに照らされた天井をルキアは眺めていた。
「眠れぬ……」
ルキアは布団から出て、すっと障子を開けた。
冷たい風が部屋に吹き込む。
ルキアは上掛けを羽織り、夜空を見上げた。
瞳に映るのは煌煌と輝く月。
寒いのは苦手だ。
だがルキアは庭に降り立つ。
あの月に導かれるように………
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