戦国BASAランス書庫

□戯骸ちゃんといっしょ ☆
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今日も今日とて織田の大群の前には、一風変わった来訪者が訪れていた。

「ランス、いるんだろ。出て来いよ。俺と遊ぼうぜ」

朱雀の戯骸。通称“ホモ焼き鳥”
ランスにいたくご執心で、そっちにばかり夢中なため、織田軍自体には大して興味がない、らしい。
本当にランスが目当てで、律儀にもこの場へと通ってきているのだ。
自他共に認める極度の女の子スキーなランスにとって、それはまさに悪夢に等しい現実だった。
毎回毎回健太郎を出して時間稼ぎするのも、もう限界だ。

「むぐぉぉぉ!」

勇気を(?)振り絞り、ランスは戯骸の前に仁王立ちになる。

「俺が相手をしてやる!」

無論、大喜びする戯骸。
対するランスはもろもろの耐え難いデートプラン及び、自らの“ケツ穴”権利と引き替えで「変身しない」という約束をさせ、いざ開戦。
結果は――

「いっやっふーーーー!」

――ボロ負け。

「バカなーーー!!」

上機嫌な戯骸に、ひょい、と小脇に抱えられ、ランスはじたばたと藻掻いていた。
青ざめるランスに「いい誘い顔だ」などと笑いかけ、風の如き早さで消えた戯骸(と、ランス)を、止められるものなどいただろうか、いや、いない。…というか実際いなかった。





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