脳 内 旅 行 記【c】
□091009 霊感
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日中、街を歩いていた。
前から歩いてきた女の人が、
私とすれ違う時に耳元で
「あなた、霊感あるでしょう?」
と言った。
『はぁ?!何言ってんの?この人』
と思って立ち止まって、女の人に言った。
『霊感なんてありませんよ』
振り向いて女の人をよく見た。
女の人の肩に、血色の悪い顔面蒼白の【恐らく 女の人】が しがみ付いて私を見ている。
『うわーーー!!!!』
思わず叫んだら
「やっぱり霊感あるじゃない」
と女の人は、ニコッと笑って立ち去った。