脳 内 旅 行 記【c】

□100209 笑ってサヨナラ
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いつもの町を歩いていた
(現実には知らない)

遠くから音楽が聞こえる

大きな橋があり、私はその橋を渡る

工事中だが徒歩の人だけ渡れるようになっていた

どうやら工事の人がCDラジカセで音楽を聴いてるようだった


『あ、奥田民生さんだ』


と思った

歩いてる途中、工具の側に奥田民生さんのCDジャケットが見えた
(現実には見たことがない)


『あ、知ってる この曲』

と思って口ずさむ

♪笑ってサヨナラしてから〜♪

と言うフレーズを聞いて
『フジファブリックの曲だ』と気付く

『民生さんがカバーしたのかぁ…この曲をどんな想いで歌ってるんだろう』

と思ったら 涙が溢れてきた

橋を渡り終える

そこで誰かに会って話をした
(かなり長い時間話したのに思い出せない)

その誰かと別れて帰る途中、帰り道がわからなくなった

帰り道がわからなくなるのはいつもである

不安を胸に高い所を見る

二つ頭のビルを見つけた

帰り道を思い出した

歩いて行くと知ってる道に出た

古ぼけた石造りの小さな橋を見つけた

そこを渡ればもうすぐ帰れる

川を覗き込むと光が反射して川底の砂利と歪んだ風景がチラチラと見えた

不安な気持ちが また込み上げてきて
見てはいけない気がした

帰り道、近所のラーメン屋に入ろうかやめようか迷いながら歩いた

結局ラーメン屋には入らなかった
(現実には無い)

それにしても 夢の中でも方向音痴なのか

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