L-Kaze

□第1章 出来事
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日が昇りだしてきた。
ふと、今日という日がまた始まるのだと思う。
土方は昨夜から巡察に出ている1番隊が帰ってくるまで寝ようと思い、布団に倒れこんだ。
すると、驚くくらい早く眠りについた。


***
「みなさん、ちゃんといますか??今日は夜勤なので、いつも以上に気を引き締めて下さいね。」
「「「おぉっ!!」」」 
何時ものように1番隊の巡察は始まった。
屯所を出て、京の町を周る。
今日は何事も無く巡察が進んでいる。
太陽が完全に姿を表した時
「そろそろ帰りますか。」
と総司が言い、帰途につこうとした時
「――新撰組、天誅じゃ!!」
路地から刀を抜いた浪士が12・3人襲いかかってきた。
総司は隣にいたセイの前に体を入れて下がらせた。
そして何刀か交えたが、2人を一気に切った。
浪士と1番隊は入り混じりながら刀を交えている。
周りを見渡すと、後ろに下がらせたはずのセイが戦っている。
後ろにいる隊士達が助太刀に行こうとするが、狭い道に入ってしまっていて手が出せない。
総司はセイの所へ急いだ。
たどり着くとすぐ、セイと対峙していた浪士を切った。
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