L-Kaze

□第4章 闇夜の道
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「土方副長!!ここにいらっしゃってよかった・・・」
隊士は走って来たらしく、息を切らしていた。
「いったい何があった!?」
隊士の顔からは屯所の一大事という表情は見られなかった。

「松本法眼より使いが来ております。急ぎでと言うことなので」
「・・・すぐ行く」

土方は後ろを振り返った。
「法眼からの使いが来ているそうだ」
近藤の後ろを俯いて歩いている総司に告げる。
「えっ!?」

“嫌な予感がする”

3人ともそう思った。


総司は隊士に掴みかからん勢いで迫っていた。
「どういった用件なんですか!?」
近藤も土方も咄嗟の事に反応出来ずにいた。

そんな総司の予想外の行動に驚いていた隊士はなんとか口を開いた。
「すぐに松本法眼の所に来るようにとのことです!!・・・私はそれ以上は聞いていないので!!」
隊士は一気に喋った。
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