novel1
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あんたは俺と居て幸せか?
兄貴じゃなくて、本当によかったのか?
何度この問いをお前に投げ掛けただろう。
気付けば口にしてしまっている、皮肉めいたこの言葉。
その度にお前は、
一瞬驚いて、
一瞬淋しそうな顔をして、
微笑を浮かべる。
そして、
「皇君が好きだから、皇君を選んだんだよ」って言って、真っ直ぐに俺を見つめる。
この言葉を聞く度に俺は、
一瞬驚いて、
一瞬複雑に手を口許に充て、
お前に近付きキスをする。
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