依頼物置場

□ある日のインファント島
1ページ/5ページ






ここは守護怪獣・モスラが住む島であるインファント島。
島の内部の広場では常にモスラが駐在しているが、何故か今日はその姿が無く、小美人が広場の中央で座っているだけだった。



『モスラ、今は島の周りで遊んでいるわね。』
『不穏な気配は感じないし、大丈夫よ。』



カクィオオオオウン・・・



そう、モスラは時折広場を出ては島の近海を飛び回り、退屈を紛らわしているのだ。
もちろん自分の存在が人間に知られない様に擬態は施してはいるが、海を飛んでいるとイルカや鯨などの群れと遭遇する事があり、その時はついつい擬態を解いて群れに着いて行ってしまう。
そうしてしばらく群れと行動を共にした後、自分が何処か訳の分からない所に着た事に気付いて群れから離れ、再度擬態して再びインファント島に戻って行く、と言うのが大抵のパターンである。
幸いにもこの辺りはまだ人目の付きにくい所である為、擬態を解いてもモスラの事が知られる事はほぼ無く、小美人もこの暇潰しに関しては特に気にしてはいなかった。
だが、それでも小美人がモスラの気配を察し続けているのは、ある理由があった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ