ゴジラ「‐」シリーズ
□ゴジラ2‐海底大作戦‐
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更にその直後、突如船が真っ二つに切断された。
乗客や船員は無力にも海に落ちて行き、激しい嵐の中に投げ出される。
「きゃあああああ!」
「わああああああっ!」
「たっ、助けてくれー!」
続々と人々が落ちて行く中、船長は何とか船の甲板に掴まり、持ち堪えていた。
「くうっ・・・!」
だが、水に濡れた甲板を掴む手は段々と滑って行き、遂に力尽きた船長は海に落ちた。
「・・・ぷはっ!・・・くっ、一体何事だ・・・」
「ぎゃあああああっ!」
しばらくして海面から船長が上がって来たが、すぐに船員の悲鳴が聞こえてきた。
「どうした!何が・・・は、はっ!」
悲鳴が聞こえた方に振り向いた船長は、嵐の中に巨大な首長竜の様な生物を見た。
そう、無線からの奇声の主だ。
キェルルルルルルル・・・
「か、かっ・・・かい・・・!」
やがて嵐が止んだ時には、船は跡形も無く海の底へと沈んだ後だった。