ゴジラ「‐」シリーズ

□ゴジラ3‐天空の覇者ラドン‐
2ページ/98ページ







それから3ヶ月が経った2009年・4月、日東新聞本社の一室で1人の記者がレポート用紙に書かれた記事を読み返していた。



「『現在、鹿児島県・桜島には「ラドン」と言う巨大な怪獣が住み着いている。彼が何処から来たかは定かでは無い。だが3ヶ月前、それまで休火山であった桜島が突如噴火してから姿を現したのは確かだ。
ラドンは熱エネルギーを好物としているらしく、人を襲わず山を降りる事も無い。ラドンの語源は中生代の翼竜「プテラノドン」と元素記号「Rn(ラドン)」をかけたものらしい。
また一目ラドンを見ようと沢山の人々が鹿児島に訪れ、近年観光客が下降傾向だった地元を救った。そんな事もあり、地元に於いてラドンはまるで神様に近しい存在でもある。
以上を踏まえて、ゴジラの様な善良な怪獣にも生存権を考えても構わないのでは無いか。彼等も、この地球の住人なのだから。」・・・よし、これでOKかな。」



記事を読んでいたのは、日東新聞ジャーナリストの志真だった。
彼は数日前、デスクに指示され「桜島の怪獣」についての記事を書いていたのだ。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ