ゴジラ「‐」シリーズ
□ゴジラ6‐大魔獣日本襲撃‐
2ページ/109ページ
すると生徒の1人、赤城切也がその割れ目へ向かって走り出した。
「やった!これで助かるんだぁ!!」
「まっ、まて切也!また崩れてしまうかもしれないんだぞ!」
担任の制止を振り切り、切也は瓦礫の中から抜け出した。
だがその時、切也の頭上が突然真っ黒に染まったかと思うと、すぐ轟音と共に地震が辺りを襲った。
「うわあああああっ!」
凄まじい地震のエネルギーに後ろへ吹き飛ばされる切也。
容赦無く瓦礫の壁に叩き付けられ、瓦礫だらけの地面へ落下する。
「うぅっ・・・い、痛い・・・!」
右腕で左腕をかばい、何とか立ち上がった切也。
だが左向きに叩き付けられたからか左腕は全く動かず、左足もだいぶ痛めてしまった様だ。
そして後ろを振り向いた切也は地震の原因、ここに落ちてきた物の正体を知った。
ゴォガオオン・・・
見えたのは煙を上げ動めく黒い物、その中には白く血走った大きな瞳。
一瞬見ただけでは何か分からなかったが、切也はすぐそれが何か悟った。
「ゴ、ゴジラ・・・」