02/25の日記

23:19
「ゴッドマン、かく〜だいっ!」
---------------
さて、今日はだいぶ遅れてしまいましたが、昨年末に開催された「京都怪獣映画祭ナイト7」のレポートを書こうと思います。



12月29日、夜8時前に出発。
9時半頃にみなみ会館さんに到着し、もしかしたらこれで最後かもしれないのでみなみ会館さんの外観を撮影しつつ、ローソンで夕食とおやつを買い、車内で夕食に。
夜11時15分に入場、入場者特典の「行け!ゴッドマン缶バッジ」を貰いながら席を確保。
今回も人が多かったので前の席には行けませんでしたが、去年のゴジラ誕生祭よりはマシな位置に座れました。
11時50分前にスタートし、ゲストの薩摩剣八郎氏が入場。
高齢を全く思わせない、元気でパワフルで軽快なトークが印象に残りました。
木原さん曰く「日本のデストロイヤー!」で、薩摩氏も「壊すのが好きなんだよ!」と返すやりとりから、トークショー開始。
箇条書きで、トーク内容を書いて行きます。



薩摩氏は「対ヘドラ」の頃に東宝入社。前は三船プロにいて、東宝から指名されて入社する事になり「流石東宝!」と喜んで行ったら、部屋には何故かだんまりした中野監督がいていきなり「ヘドラをやれ!」と言われ、「ヘドラってなに?示現流の侍じゃなくて怪獣!?」と思い、顔が映らない特撮なのかと意気消沈。
スーツアクターとしての共演相手である中島氏とは色々話したものの、演技の話はしなかったそうです。
とにかくヘドラのスーツは重く、練習ではワイヤーで吊ってあるのが、本番では当然無いので重さと戦いながら必死に演技したとの事。
「84ゴジラ」の際は中で息が出来ずにいつも3分でダウンしたそうで、原因は呼吸穴はいい加減に作ってあるからで、見た目を重視する安丸さんが造形したからでは、と推測。
僕も「ゴジラ誕生祭2010」でのご本人のトークでそれっぽい話は聞いていますので、安丸氏には失礼ながらもしかしたら正解やもしれません・・・(汗)
84ゴジラでのゴジラ役に呼んで来たのも中野監督。最初はスーツと体格の都合で薩摩氏が座長を務める劇団員がやる予定だったのが、顔が見えないから無理だとリタイア。
代わりにやると言ったら中野監督は「まぁいいか。」と、軽い返事だったそうですf^_^
ここで木原さんが「もしかしてゴジラに入るのは嫌だった?かもしれないが、観客の中には死んでも入りたい人がいる!」と言うと「みんな素晴らしい!」とまさかの絶賛。
実しやかに囁かれる「川北監督とは犬猿の仲」の噂を否定し、平成ゴジラは素晴らしいよ!とおっしゃっていました。
「ヤマトタケル」で入ったヤマタノオロチの着ぐるみはそのあまりの大きさに驚愕。後ろ足は薩摩氏が、前足はワイヤーで動かしていたそうで、平成ゴジラの功績で顔出し出演したかった・・・と当時の本心を漏らしつつ、ここでトーク終了。
既に日にちが12月30日に変わり、0時過ぎになっていました。



トーク終了後はフォトセッションになり、「オールナイトに集った僕達との集合写真を撮りたい!」と薩摩氏から、「ゴジラポーズをして頂きたい!」と木原さんからリクエストがあり、勿論快諾。
フォトセッションは薩摩氏が上着を脱ぎ、入魂のゴジラポーズを披露!
本当にそこに平成ゴジラがいるような・・・いや、そこには間違いなく僕世代が子供の頃に見たあのゴジラがいて、迫力が違い過ぎました・・・!
集合写真では会場全員でゴジラポーズを取り、薩摩氏も平成ゴジラのポーズや「みんな叫んで!」と直々に熱い演技指導を行われ、真冬ながら京都みなみ会館は熱く燃え上がりました・・・
ここで薩摩氏が一旦退場し、サイン会になったのですが・・・前回の「ゴジラ誕生祭2017」と同じく、今回も定員オーバーで参加する事が出来なかったのが非常に残念です。
川北監督、大森監督、大河原監督、山下監督、柏原先生、三村先生・・・と、既に「VS」シリーズのメインスタッフにはお会いし、特撮イベント参加前に亡くなられている伊福部氏、音楽界の大ベテランで会う事なんて夢物語のすぎやま先生・服部先生を除けば薩摩氏でほぼ全員にお会い出来たも同然の状態だったので、やはりサインと握手は頂きたかった所です・・・



悔しさをこらえて1時10分、ガイガンに入っていた薩摩氏と一緒に見る「対ガイガン」の上映が開始。
新怪獣のガイガンの特性や2VS2の対戦形式、肉弾戦メインや流血描写の解禁もあってか、歴代の中でもプロレス感の強い作品ですね。
ツッコミ所は色々ありますが、前作の「対へドラ」から引き継ぐ環境問題や発達し過ぎて大切な事を忘れてしまう高度な文明への警鐘、素朴さの勝利・・・など、ストーリーの筋書きも子供向けながら良いと思います。
2時半過ぎに上映が終了し、惜しまれながらもここで薩摩氏が退場。
休憩を挟んで3時、「行け!ゴッドマン カメーバ・フォルゴン編」「飛び出す冒険映画 赤影」「グレートマジンガー対ゲッターロボ」を一気に上映。
ゴッドマンは「ゴジ全」で既に全話鑑賞済ですが、よりにもよって屈指のもっさりさだったこの回がチョイスされるとは・・・(笑)
ツッコミ所の塊である内容に劇場では去年の「クレクレタコラ」同様、笑いが起こっていました。
これをまさか劇場で見る日が来るとは、本当に恐ろしいイベントです・・・
「赤影」は名前の通り、劇中赤影が指定するタイミングで赤と青のフィルムのメガネを掛けると立体的に見える、懐かしの「アナグリフ」式作品なのですが・・・予めキャストさんから「残念ながら映像が真っ赤で飛び出しません!」と通達があり、やはりと言うか全く飛び出しませんでした(汗)
ですが、内容は忍びなれどもあまり忍んでいなかったり、普通に爆弾や火炎放射を使ったり、巨大ガマや大魔神のような巨人像が出てきたりと自由で楽しい作風で、実写版「NARUTO」を見ている気分でした。
「グレート対ゲッター」は一番驚いたラインナップでしたが、今回は「東宝チャンピオン祭り」を意識したラインナップであり、この映画には「ギルギルガン」と言う宇宙怪獣が出てくるので、「怪獣映画祭」としては間違っていないわけです。
スパロボの原形にもなった、最初は対立しあいながらも最後は手を取り合って巨悪を討つ、他作品の夢のコラボレーションは熱く燃えますね・・・!



4時40分に一旦休憩が入り、5時に「ヤマトタケル」の上映が開始。
いい意味で大胆にRPG風にアレンジされた世界観とストーリーが好きで、この一作だけで終わってしまったのが本当にもったいないです。
構想では三作目にゴジラと戦う予定だったと言う事は、もしかしたら「VS」シリーズと合流した可能性がありますし、「モスラVSバガン」のようにこの時期は何度も「VS」シリーズとの合流する派生作品を作ろうと言う試みがあったようですから、実現しなかったのが残念です・・・が、モンスターバースでそれを実現しそうなのは嬉しいです!
ヤマトタケルの試練を怪獣化したクマソガミやゴッドカイシン、いかにも東宝特撮らしいヤマタノオロチやウツノイクサガミなどのキャラクターも魅力的で、主題歌の「RAIN」も名曲です・・・!
「VS」シリーズスタッフの発想の勝利と言っても過言ではない、傑作ファンタジー特撮映画です。



朝7時、映画祭が終了。
最後に毎年恒例のお知らせ映像が入り、「大大大全集」が閉館ギリギリの3月まで延長する事が決定しました。
それから道中年末年始の為の買い物をしつつ、10時に帰宅したのでした・・・






今回が最後になるかもしれないイベント参加でしたが、前回と違って特にトラブルは無く進みました。トラブルは無いに越した事は無いのですが・・・
サイン会に参加出来なかったのは残念でしたが、念願の薩摩氏とお会いする事は出来ましたし、普通ならまずスクリーンで見る事の無い作品達を見る事が出来るのはやはり嬉しいです。
あとは新みなみ会館がいつ、何処で再開するかですが・・・いつか必ず、こうした特撮イベントに参加出来る事を願っています・・・!
イベントに参加した全ての皆様と、ここまで見て下さった皆様に、感謝・・・!!



あっ、あと画集・弐の「その他」に入場者特典のゴッドマン缶バッジの写真をアップしていますので、興味があればご覧下さい(汗)
カテゴリ: 特撮

前へ|次へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ