青い春な文!

□恋する少女
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(※竜ちゃんが女の子だよ!幼馴染学パロだよ!一応続きものになるよ!)











「君が…好きです、好きなんだ」

 男の子みたいな女の子・竜児はこれまた女顔の男の子・河井から告白を受けた。竜児は最初は理解出来なかったが、みるみるうちに顔に熱が上がる。

「ほ、ほんとに?」

やっと竜児は驚いたが、天にも登るほどの気持ちだった。なんたって小学生の頃から竜児は一個上の河井のことを好いていた。姉同士仲が良かったため自然と二人も小学校の頃から仲が良かった。小学生から高校一年生、とうとう竜児の長年の恋が実ったのだ。しかし、不安が過る。
竜児は胸以外に女の子らしいところがないのだ。私服はもちろんズボン。制服もスカートの下にジャージを着ての登校である。逆に河井の方が少女のような顔付きだ。二人で歩いている時だって竜児が男で河井が女だと間違われたことが何度かある。竜児は気にはしなかったが、逆に河井は女だと間違われる度にひどくショックを受けていた。

「河井さん、あの、嬉しい、嬉しいけど」

紡ぎ紡ぎ竜児は答えた。胸がいっぱいで、でも本当は好きだと言いたくて、言えなくて苦しい。

「なんで俺なの…?お、俺こんなんだしっ…もっと可愛い子がいるよっ。ほら、俺、男みたいだとか言われてるし、可愛くないし」

「君は…とても可愛い女の子です。それに、ずっと好きだった」

そっと手を繋がれた。竜児は胸が心臓の音ではち切れるんじゃないかと思うぐらいどきどきした。それでも好きだと言えない。竜児の手はスポーツ焼けで色が黒く、逆に河井の手は白く指が細い。

「(河井さんの手に似合うのは繊細な小さな手だ、俺の手なんかじゃない。河井さんの隣も俺じゃいけない。可愛い綺麗な子が似合うんだ)」

この間の廊下でのことを思い出した。廊下で河井を見つけて声を掛けようとしたが、先に別の女の子が声を掛けていた。その二人の姿が竜児の胸を苦しめた。女の子は可愛いお洒落な子だった、誰の目からみてもお似合いのカップルだ。そのまま竜児は声を掛けなかった。

「(俺なんか河井さんに釣り合わないよっ…)」

ぐちゃぐちゃ。
竜児の頭はもう何も考えられない。顔が熱くなって大粒の涙が流れ出した。

「た、高嶺くん…」

「俺っ、河井さんのことだいすきだよ、本当にだいすき…!」

突然の想いを告げる竜児に河井はどきりとしたがやはり彼女は泣いているのだ。それが辛く見えた河井はどうしようかと慌てたが握っていた手に竜児から手を強く握り返した。ぽたりぽたりとその繋がれた手に涙が落ちる。ひどく竜児はしゃくりをあげた。

「でも俺こんなんだし、男みたいだって俺言われてるしっ」

幼い頃からそうだった。ままごとなんかより野球やサッカーをすることが好きだった。スカートよりズボンが動きやすくてそればかり着ていた。髪も長いのは手入れが大変で伸ばしたくなかった。
それでも竜児は恋をしたのだ。しかし、その恋を自ら終わらせようとしているのだ。

「河井さんの横にいるのは綺麗で可愛い子が似合っ…」

言い終わる直前。
なんと河井がキスで竜児の口を塞いだのだ。夢のような感覚に呼吸が止まる。ほんの一瞬の出来事。ぽかんと竜児は口を開けたままである。何を言っていたのかなんてもう思い出せない。

「柔らかいですね唇」

照れくさそうに笑う河井はやはり少年らしいのだ。竜児は顔を真っ赤にして、言葉を忘れたように口をぱくぱくと開いては何も言えずにいる。

「すみません突然…」

眉毛を下げて謝る河井に竜児は勢いよく首を横に振るった。すると河井は微笑んだ。

「僕の横には君しか考えられない、君が…大好きです」

そうしてまた河井が軽く涙にキスをしてきた。幸せ過ぎて竜児はどうにかなってしまうんじゃないかと思った。悩みなんてあっさり飛んでいってしまった。いっぱい考えてあれほど泣いたというのに。

「キスとか反則だぁ…!」

涙を落としたが竜児は歯を見せ笑った。やはり好きなのだ。もう引き返せないくらい河井のことが好きなのだ。もう恐れるものはなにもない。

「お、俺も…河井さんの横にいたい…!」

返事を貰えた河井はみるみるうちに顔を赤くした。キスをする時は赤くしなかったというのに…、竜児はくすくすと笑った。その顔は恋をする少女の顔である。








恋する少女











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竜ちゃんの胸はDかEくらいです。
不完全燃焼なとこがあるのでまた続き書きたい。
100715

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