野良猫解放区
□貴方と私
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今日も今日とて平和な地球。
後約一年後に、恐ろしい人造人間が襲ってくるなど微塵も感じさせない。
その平和な中、ベジータはいつものように、その時に向けて特訓をしている。
……はずだった。
「何故俺がこんな事を…」
「あら。この買い物はアンタの食料を買う為でもあるのよ?」
「……チッ…」
だが今はブルマに付添い買い物をしている、というなんとも情けない様。
それもこれも、このカプセルコーポレーションに居候しているという"弱み"を突き付けられた為。
『アンタ、誰のお陰で気持ち良くトレーニング出来てると思ってんの?』
そんな事を言われたら、どうすることも出来ない。仕方なく彼はブルマに付き合うしかなかった。
「…おい…」
「何よ?」
「くっつくな、暑苦しい…」
「あら。アンタ照れてんの?かっわいー!」
「だっ、誰が!」
「なら良いでしょ?デパートに着くまでよ」
「…チッ…着いたら離れろ…」
「はいはい。」
などと会話をしながら二人は歩く。
ブルマは心底嬉しそうに。
ベジータは内心、嬉しそうに。
the end…?