黒猫小屋

□イヴへの手紙
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他人を詮索するなんてらしくない、とでも思っているのか、しばしぼんやりと見つめた挙げ句ウソップは、笑いを噛みしめるように口元を押さえ小さく肩を揺らし始める。




「いっ、今更だなゾロっ!く、くははっ!マジな顔してっから愛の告白でも受けんのかと思ったぜ!なっはははは!」

「なっ!テメェ…俺がどれだけ気い使って聞いたと…!」




バンバンとゾロの背を叩いて爆笑を始めるウソップに、ゾロの顔がみるみる赤く染まっていく。
呼びに行った時の態度から、詮索されたくない事だと思っていた分、彼にはこのウソップの態度が余計に腹が立ったのだ。

チッと舌打ちをして荒々しく皿を水で洗い流す。
未だ笑っているウソップは、ゾロの機嫌が斜めに曲がっていく事に気づくと、乾いた笑い声を吐き出して表情を作りなおした。




「…じゃあ、笑っちまったお詫びに、教えてやろうか」

「あ?」

「手紙。知りたかったんだろ?」




てっきりはぐらかされると思っていたのに、急に真面目な顔でそう言ったウソップにゾロは頷く。
だが、本当に聞いていいのか、頷いた後で妙に後悔をしてしまっていた。






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