+久保家物語+

□蚊
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静かな夜…
でした


て「かゆい〜!」


腕にポコッと膨らみが出来てます


て「かゆいぃ〜!」


蚊にさされたようです


ひ「えいっ」


パチン(叩)


よ「やあっ」


ペチン(叩)


蚊にさされたお兄ちゃんを見て、お兄ちゃん想いの弟たちが蚊と格闘しています


ひ「かくれてんじゃねぇよ!」
よ「か、でてきょ…でてこい!」


かみました


蚊はどこかに身を潜めているようです


…プーン(飛)


ひ「そこかぁ!」


パチン(叩)


ひ「ちぇっ」


外しました

そこへよしくんが蚊取線香を持ってきました


よ「ひちゃにぃこれ!」
ひ「おめぇ頭いいな」
よ「……」
ひ「……」
て「かゆいよぉ」


てっこはほっといて(ぇ)
まだ小さいので火が使えません


よ「どうちよぉ…」
ひ「KILL」





プスッ(刺)


ひ「あ。」


よしくんの可愛いお顔に蚊が止まりました


パシーンッ(叩)
〜……(死)


よ「いっうっ…びええぇぇぇぇぇ!!(泣)」


大泣き
そりゃそうだ


パ「どうしたぁ!?」


やっと起きたか


よ「ひちゃにぃがぁぁバシンしたあぁぁ!!」
パ「ひさし!」
ひ「だって、か…」
パ「言い訳するな!」
ひ「らって…か…。ふぇああぁぁぁぁぁ(泣)」


人の話は聞きましょう


て「Zzz…」


かゆさは眠気に負けました
二人の泣き叫ぶ声も負けました
弟たちの努力はなんだったのでしょう
でも良いんです
寝たら忘れます

子供ですからね

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