頂き物
□“唯一の…”
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(さぁて…
忍の兄さんや姉さんが居ないうちに幸村を連れ出さねぇとな)
(我の計画に“失敗”などありえぬ。
奴らが居ない今が…)
(chanceって事だな)
「あの…わざわざ会いに来て下さったのに申し訳ありませんが…
今は急いでおりますゆえ…」
コソコソ話す変態トリオに幸村は申し訳なさそうに声をかける。
「ちょっと幸村〜そりゃないだろ?」
「“帰れ”と言うことか?」
「それは…「stop!」」
幸村が答えようとすると政宗がそれをさえぎる。
「政宗殿?」
「honey?
せっかく会いに来たんだ。
まさか“帰れ”なんて言わないよな?」
政宗の言葉になんと答えていいのか分からず困り果てる幸村。
だが幸村の心にあるのは大切で会いたくて会いたくて仕方ない忍の姿…
「申し訳ありません。今日の所はお帰り下さい。」
意志の固い幸村…
だがこんな事くらいでひく変態ではない。
彼等の使命は“幸村を連れ出す事”そしてあわよくば我が物に…
この日の為に十勇士が居ない日を調べ上げた…くわけには行かない。
頑固な幸村に
“まぁ少し付き合えよ”と強攻手段にでた変態トリオ。
“行こうぜ”と政宗が幸村の肩を抱こうとした…
その瞬間。
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