通常文1

□尿道ウィダー
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幼い時は排泄にしか使わず、ある程度成長してからは自慰の時にたまに触るくらい。
その自慰の時に、十四郎は偶然触れたことで知った、鈴口から得られる快感に、最近夢中である。
幹を単調に擦るのとは違う、最初は痛みと勘違いしたほどの鋭い快感。強すぎて最初は弄る手を止めてしまったけれど、鈴口を指先で優しく撫でるだけの刺激に慣れてくると、行為は徐々にエスカレートしていって。
強く擦ったり、爪を立てたり、小刻みに何度も引っ掻いたり。
まだ乾いた鈴口を弄れば、強い摩擦感と微かな痛みに興奮したし、先走りが溢れ始めてぬるぬるした鈴口を弄れば、物足りない刺激と粘液に包まれる快感に思わず声が漏れた。
幹をただ擦るだけの自慰しか知らなかった時は、同年代の男友達が夢中になるほど興味を持てなくて、自分は淡泊なのだと思っていた。けれど、鈴口を弄る自慰を覚えてからは、馬鹿みたいに毎日ソコばかり触っている。
中学二年生なんてそんなものだと自分に言い訳して、十四郎は今日も部活を終えた後、家に帰って風呂も食事も済ませた後、自室に引き上げてベッドに潜り込んだ。
ドアの鍵とカーテンを閉める。電気は消さない。ベッドの前にある姿見に自分が映るように、壁に背を預けて座る。ひとりでそんな場所を弄っているという視覚的な背徳感も十四郎の興奮を煽る要素の一つだった。
今日も鈴口を弄るつもりだが、それに違う趣向を加えてみようと思ったのは、ネットで得た知識を試してみたかったからだ。
十四郎が弄っているのは、尿道口。つまり外から見えている部分だけの小さな孔だ。しかし、世の中には、まだその奥。性器の中。尿道を弄っている人たちがいるらしいのだ。
その事実は十四郎にとって大きな衝撃だった。
だってソコは出す所で、何かを挿れるだなんて考えも及ばなかった。
検索して出てきた画像の中には、成人女性の小指ほどもある金属で出来た棒を挿入している物もあり、流石にそれはチャレンジャー過ぎると、十四郎はもっと自分でも試せそうな物を探した。
性器の先端にある、小さな孔を弄るだけであんなに気持ちいいのに、中を弄ったらどんなに気持ちいいのだろう。
十四郎の期待は膨らむ。
検索結果はどれも器具や硬い異物を挿入するものばかりで、最初はかなりの痛みが伴うようで、十四郎の気力が挫けかけた時、それを見つけた。
ウィ○ーインゼリー。
専門の店にしかないような器具と違い、コンビニやスーパーで気軽に手に入るゼリー飲料を尿道に挿れる自慰らしい。これは痛みもないようで、初心者向けのように思えた。
ネットではプロテインタイプのものを使っていたので、十四郎もそれに準じてコンビニで購入し、今に至る。
尻の下にバスタオルを引いて、下半身の衣服を全て脱ぐ。全裸は心許なかったので、Tシャツは着たままだ。
ちら、と視線を上げると、下肢を丸出しにして足を開いている自身の姿が鏡に映る。
これからすることを想像してか、僅かに兆している性器を握り、コシコシとわざと少し乱暴に擦った。

「は、……んっ」

鼻に掛かった吐息が漏れて、十四郎は唇を噛む。自室とはいえ壁が特別厚い訳ではなく、大きな声を出せば簡単に聞こえてしまう。この時間、両親はリビングでくつろいでいるから、自室のある二階には上がってこないとは思うけれど、用心するにこしたことはない。
裏筋を強めに擦り、亀頭をしごく。刺激は単調でも、若い身体は快感を的確に捉えて、性器はあっという間に天を向いた。

「はぁ、んん……ふ、ァ」

完全に勃起したところで、十四郎は鈴口を弄り始める。いつものように、指の腹でくるくると円を描くように撫でて皮膚と皮膚が擦れ合う摩擦感を楽しみ、爪でぐりぐりと抉るようにすれば、じわりと先走りが滲んできた。
その先走りを亀頭全体に塗り広げるようにしてから、また鈴口を引っ掻く。くちくちと粘ついた音が立ち始めた。
毎日弄っている所為か、十四郎の鈴口は紅く充血していて、まるで熟れた果物のようだった。そこに半透明の蜜が零れていく様は、まだ幼い十四郎の目にも卑猥でゾクゾクする。

「……んぁ、あっ、ぁうっ」

つい力を入れすぎて、爪が深く鈴口に潜り込んでしまった。痛みに近い快感に、十四郎は大きく喘いでしまう。

「そろそろ……いい、か……」

ネットに勃起してからと書いてあったから勃たせただけで、今日はそれだけが目的だけではない。
横に置いておいたゼリー飲料を手に取り、キャップを開ける。
本来は口にいれるべき物を、排泄口である場所に押し当てる。強く押し当てると、先端の粘膜がきゅっと吸われるようだった。
鏡を見れば間抜けな格好。だけどドキドキする。
狙いを外さないよう力を込めて、ゼリー飲料の袋を引き絞った。

「ひっ、うわ、わ……ぁ、入って、る……ぅっ」

ぶちゅぶちゅと尿道を逆流して、少量ずつではあるが、たしかに冷たいゼリー状のものが中に入ってくる。そして、握っていた袋から力を抜いて膨らませると、ゼリーが吸い出され。

「うぁっ、あーっ!ぁあっ、ひ……っ」

まるで射精しているかのような激しい快感に襲われた。
声を抑えなければという理性は飛び、ゼリー飲料の出し入れに夢中になる。
尿道の中にゼリーが詰め込まれ、吸い出され、また詰め込まれる。絶えず射精しているような、はたまたお漏らししているような感覚に陥る。

「はぁっ、ぅんんっ……くふ、ぁっ」

何度も何度も繰り返しているうちに、やがて本当に射精したくなってきた。
まだこの快感を長引かせたい気もしたけれど、一度気づいてしまうと射精したくて堪らない。
別に今回だけじゃなくて、やろうと思えばいつでも出来る。そう思って今回はもう射精することにした。
押し当てていたゼリー飲料の飲み口を鈴口から外し、幹を軽く擦った瞬間。

「ひぃ、んっ……あっ、ああっ!?」

とても一回分の量とは思えない大量の白い液体が、鈴口から噴出した。
ベッド近くに置いていた所為で、鏡にまで飛び散り白く汚れる。
手もバスタオルも白いもので汚れ、ドロドロだ。
まるで友人と見たAVみたいだ。けれど、なんでこんなに……と快感でぼうっとする頭で視線を下向けると、放置されたゼリー飲料から白いゼリー状のものが零れていた。
どうやらこのゼリー飲料は白かったらしい。
だから大量射精したように見えたのか。実際は尿道に流れ込んでいたゼリー飲料が精液と一緒に飛び出したのだろう。
けれど、視覚効果は抜群で、一度達した後だというのに、十四郎はまだ興奮しきっていた。
十四郎は半ば無意識に、少し中身の減ったゼリー飲料に手を伸ばした。
再び快感の極みを追うべく性器を扱きながら、今度はゼリー以外の物でも試してみようかと思案を巡らせる。

十四郎が尿道拡張にハマるのに、そう時間は掛からなかった。


 

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