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□後始末は最後まで
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「………んん?」

明け方。
土方は目を覚ますと、自分の下敷きになっている銀時を見つけた。
いや、正確に言うならば夕べ、銀時と交わった後そのまま銀時の上で眠ってしまったのだ。
なかなか回転数の上がらない頭は、ただの現状把握にすら時間を要する。
温かい身体の上で腹這いになっていると、また眠気が押し寄せてくる。
だが今日は仕事だ。
今寝たら、確実に時間までには起きれない。
あまりの心地よさに未練を感じつつ、土方は身を起こす。

「……ぅあ!?」

昨夜、銀時に散々擦られ弄られ鳴かされた場所に、大きすぎる異物感。

「入って…る?」

異物感の正体は、銀時のモノだった。
昨夜、土方は達した後、気を失った為、銀時のモノが抜け出た記憶は無い。

けど普通抜いて寝るだろう!?

「クソ…」

恨みがましい視線を送っても、銀時はスヤスヤと健やかな寝息を立てている。
いっそ、殺してしまいたい…。

「う……ん…ぁ」

自重によって、より深く呑み込んでしまった銀時のソレを、土方は抜き始める。
内壁とソレが擦れて、出したくもない声が出てしまう。
しかも…

何で勃ってやがるんだコイツはッ!!

男の生理というか…。
いわゆる朝勃ちというヤツである。
萎えた状態であればまだ救いがあるのに、こうも大きくされては敏感な土方の身体は感じずにいられない。

「ふ…ッんぁ…」

頑張って腰を浮かせたら、どろりとした液体が溢れ出てきた。
内腿を伝い落ちる感触に、土方は小さく震えた。

「ん、ん…ぁ」

銀時のモノが抜け出ていく快感に耐えながら、あとちょっとというところで銀時の手が土方の腰を掴んだ。

「え?なん…ひぃッ!?」

寝ていると思われていた銀時が、半ば閉じかけていた蕾に自身を突き入れたのだ。
いきなりの刺激に土方の背が仰け反る。

「おはよぉ…土方」
「な…にが、おはようだッ…なんてことしやがるッ!!抜きやがれッ!!」

起きていたのかと驚くと同時に、怒りが膨れ上がる。
せっかくの苦労が水の泡。
銀時はまた自分の中にいる。

「え〜。勃ってるヤツは寝てても使えって言うでしょ?」
「言わねェ…んぁッ!やッ動くなぁッ!!」
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