06/21の日記

14:44
ジャック イン ザ ボックス
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相楽パートのサンプル


「リリカル罰ゲーム」(ぱっつち健全)

 銀八は今、土方の顔の横に片腕を着き、もう片方の手で手すりを掴んで体を支えている。これはつまり。いわゆる。
 壁ドン。
 雑誌やテレビで仕込まれた知識が蘇り、土方は消え入ってしまいたくなるほどの羞恥に襲われた。だってこんなの、少女漫画やドラマの中だけに存在する奴だろ。男同士でも起こり得るなんて聞いてねーよ!
 少し身長差がある所為で、真正面から銀八の視線を受け止めずに済むのが不幸中の幸いか。それもほんの僅かな慰めにしかならないほど、今の距離は近かったけれど。
 ああ、絶対今、顔赤くなってる。どうか気付かないで、気付いていたとしても突っ込まないでくれ、と祈っていると、ふっと銀八が笑う気配が土方の頬を掠めた。
「オメー、この天気でも髪の毛サラサラストレートかよ。ちったぁ跳ねたりしねーわけ? まー、羨ましいコト」
「わっ、ちょ、先生!」
 ドアに着いた腕の、肘を支点にして器用に土方の髪の毛をくしゃくしゃにしてくる銀八に、土方の頬は更に熱を上げる。髪を掻き混ぜられた時に地肌に触れた指の熱さが妙に生々しくて、土方はひくっと喉を鳴らした。
 それと同時に、これはチャンスなのではないかとも思う。髪をぐしゃぐしゃにされた仕返しに託けて、銀八の髪に触れてしまえば、罰ゲームは達成だ。それに、こんな事でも無ければ、きっと自分は総悟にどんなにせっつかれても、この罰ゲームを達成できないだろう。
「ホント、サラサラな……」
「先生」
「あ? ……って、うわ! ちょ、おま、何すんのォ!?」
「仕返しです」
 真面目くさった顔で言いながら、土方は不自由な体勢で引っ張り上げた手で銀八の髪を思い切り掻き回した。柔らかい髪が指に絡み、空気を含んで奔放に跳ねる。染みついた煙草のニオイの中に、シャンプーと銀八自身の体臭が鼻先を掠めて、土方の心臓はいよいよ速くなった。こんなに近くて、心音が伝わってしまわないか不安になるほどに。
「ばっか、やめろって! 今それやったら取り返しのつかねーことになっから!! 湿気で爆発すっから!!」
「先生、うるさいです。周りに迷惑……って、暴れないでください!」
「だったらモフんのやめ、……うおっ!?」
「イッテ……ッ」
 ぎゅうぎゅう詰めの車内で一悶着起こしていれば、電車がガクンと揺れてまた人に押される。二人の間にあった狭い空間すら無くなって、ゴチンッと互いの額がぶつかった。






「タイムリミット」(小学生坂田×高校生土方 R18)


 もっと触ったり舐めてもいいかな。
「ねぇ、十四郎」
「な、なんだよ」
「俺、十四郎のこと好きになっちゃったんだけど」
「は……え、はァ?」
「もっと触っていい?」
「い、いいわけあるか! ンな、可愛く言ってもダメだからな!!」
 なるほど、今のは十四郎に可愛く見えるのか。そして、十四郎は可愛いのに弱いらしい。
 グラついているのが丸分かりである。
 ならばここは押すしかない。
 銀時は、まだ何か言っている十四郎の唇をキスで塞いで強行突破を試みた。





「うわ、ぁ、ちょ、待て、そんなトコ舐めんな……っ!」
「でも十四郎の硬くなってっし、気持ちイイってことだよな?」
「ちが、あっ! バカ、吸うなっ!」
 十四郎に馬乗りになってキスをしていたら、足に触れた十四郎の股間が硬くなっていることに気づいた銀時は、そこも舐めてみたくなって欲望のまま十四郎の下肢を剥いた。
 十四郎が銀時の手を舐めたときのように下から上へと、舌を滑らせ、先端をちゅうっと吸うと、十四郎は顕著な反応を見せる。
 精通と夢精を経て、自慰を覚えた銀時にはそれなりの性知識があった。だから、十四郎が今、どういう状況なのかも何となく分かる。
 顔を赤くして目を潤ませ、恥ずかしそうにしているのが可愛くて仕方なくて、全身くまなく舐め回したら、一体どんな反応を見せてくれるのだろうか。
 好奇心がムクムクと湧き上がってきたが、銀時の股間も熱くてたまらない。どうにかこの熱を吐き出したくて、でも覚え立ての自慰のように果ててしまうのは何だか嫌で、銀時は十四郎のモノを舐め回しながら、下着の中から自身を取り出した。
 やべー。俺のもすげー熱い。
 十四郎のモノと自分モノ、重ね合わせたらもっと熱くなるのだろうか。
 銀時は十四郎の股間から顔を上げ、自分のモノをぴとりと押し当ててみた。
「んぁ、は……ぁ、なに……?」
「こうしたら、もっと気持ちイイかなって」

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