過去拍手SS
□過去拍手SS集
5ページ/20ページ
〈涙の理由:修兵〉
なぁ、お前さ‥あの時なんで泣いたんだ?
あ?嬉しかったって!?
そ、そうか…
なに?ずっと気付いてくれなかった!?
いや‥忙しかったからな、悪ィ…
うおっ!?毎日書類届けに来てたのかッ!
ずっと俺のこと好きだった‥って!そーゆー事は早く言えよ〜!
まっまあな、確かにそんな雰囲気じゃなかったな…
俺、いっぱいいっぱいだったからな。
なんだ‥そっか、それで初めて逢った気がしなかったのか。
それにしてもお前、よく毎日ここに来れたな?
うげっ!?黒幕は乱菊さんだったのかよ…
そりゃ〜高くつくな…
んっ? いやなァ‥俺、その内呼び出しくらって飲み代もたされるかもしんねーなと思ってさ。
なんでって、お前…
あの人がタダで人様の恋路に協力する筈ねーだろ!?
まぁ〜そりゃいい人だけどな‥それはそれ、これはこれってことだ。
お前、乱菊さんに根掘り葉掘り聞かれても余計な事しゃべるなよ?
なにィ〜!?洗い浚いしゃべっちまったァー?!
……そっか‥遅かったか…確実に酒の肴にされるな。
あー、いいっ!いいって!お前はなんも悪くねぇ!
あの人の誘導尋問が巧妙なだけだ。
だからそんな顔すんな、お前はそのまんまでいーんだから。
いつまでも素直なままの可愛いお前でいてくれよ…
俺は…
そんなお前に惚れたんだから。
*“君が好き”その後のお話でございます。