過去拍手SS

□過去拍手SS集
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〈涙の理由:修兵〉




なぁ、お前さ‥あの時なんで泣いたんだ?


あ?嬉しかったって!?
そ、そうか…


なに?ずっと気付いてくれなかった!?


いや‥忙しかったからな、悪ィ…


うおっ!?毎日書類届けに来てたのかッ!


ずっと俺のこと好きだった‥って!そーゆー事は早く言えよ〜!


まっまあな、確かにそんな雰囲気じゃなかったな…
俺、いっぱいいっぱいだったからな。


なんだ‥そっか、それで初めて逢った気がしなかったのか。


それにしてもお前、よく毎日ここに来れたな?
うげっ!?黒幕は乱菊さんだったのかよ…
そりゃ〜高くつくな…


んっ? いやなァ‥俺、その内呼び出しくらって飲み代もたされるかもしんねーなと思ってさ。


なんでって、お前…


あの人がタダで人様の恋路に協力する筈ねーだろ!?


まぁ〜そりゃいい人だけどな‥それはそれ、これはこれってことだ。 


お前、乱菊さんに根掘り葉掘り聞かれても余計な事しゃべるなよ?


なにィ〜!?洗い浚いしゃべっちまったァー?!


……そっか‥遅かったか…確実に酒の肴にされるな。


あー、いいっ!いいって!お前はなんも悪くねぇ!
あの人の誘導尋問が巧妙なだけだ。


だからそんな顔すんな、お前はそのまんまでいーんだから。


いつまでも素直なままの可愛いお前でいてくれよ…


俺は…


そんなお前に惚れたんだから。








*“君が好き”その後のお話でございます。
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