ロマンスの神様

□楽しい日
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「よしできたぞ!」


エドはゲーム本体のスイッチをONにすると後ろを振り返った。

「誰からやる?俺はいつでもいいぜ♪…っておいお前ら何やってんだよ」

アルとアルフォンスはエドに背を向けて作戦会議中だった。

「ふっ。ま、いっか!せいぜい今のうちに作戦でも何でもたてるんだな!どうせ勝つの俺だし?」

背後から聞こえてくる余裕綽々なエドのセリフにアルとアルフォンスはニヤリと笑む。

「あのぉ〜…。自分で言っといて何ですけどあの罰ゲームやっぱり止めませんか?僕勝てる自信が全然なくて…」

アルフォンスはエドに向き直ると大袈裟にため息を吐いた。

「はっは〜ん♪ダメだぜ今更!不可だ!絶対不可!!負けた奴は恥ずかしい格好のまま三人分の昼飯作るんだぜ♪」

そんなアルフォンスの懇願をエドはウキウキと却下する。

「そんな〜。僕も兄さんに勝てる気しないのにな〜。」

アルもアルフォンス同様自信なさげに言うと

「何だよアルまで♪…ほらほらっ罰ゲームの格好先に決めちゃおーぜ♪」

珍しくアルまで弱気なのが余計にエドを嬉しくさせた。

「どーするかな〜。恥ずかしい格好恥ずかしい格好…。」

「あ、兄さん僕こんなの持ってる♪」


エドがあれこれ悩んでいるとアルが突然今流行りのメイド服なるものを取り出した。


「…てかお前何でそんなもん持ってんだよ」

「バイト代の余りで買っちゃった」


少々引き気味に問うエドにアルはケロリとそう答えた。





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