xxxHOLIC

□担当
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※籠突入直前、百目鬼君の苦労人フラグが立つ




【あらすじ】

まぁとにかくいろいろあって止まっていた侑子の時は動き出し、四月一日はまた会えると信じて侑子の店を継ぎ、侑子の帰りを待つ事にしたのだった。

四月一日、引き籠もり生活の始まりである…!!




侑子「…というわけで後よろしくー」
四月一日「って軽っ!!やめて下さいよシリアスな雰囲気を壊すの!!」

侑子「あらすじからして既にそんなにシリアスな雰囲気でもなかった気がするんだけど」
四月一日「う…確かに…。誰か俺の涙を返してくれ」

侑子「ところで四月一日。あたしがいなくなるにあたって致命的な問題が発生するわけだけど」
四月一日「おっ、俺、店の事、できる限り頑張りますから…!」

侑子「そうじゃないのよ。」
モコナ「うんうん、そうじゃないな」
四月一日「店の事じゃない?…じゃあ、何なんですか」




侑子&モコナ「お色気担当がいなくなる」



四月一日「うわぁ、実にどうでもいいなぁ」
モコナ「何言ってるんだ四月一日、何事にもお色気要素は凄く大事なんだぞ!」

四月一日「どこがだよ。俺はひまわりちゃんがいてくれたらそれだけで良い!!」
百目鬼「…成る程、つまりこれからは九軒を色気担当にする、と」

四月一日「うわ!いきなり現れるな!!しかもお前今何つった!?」
侑子「そぉねー、確かにひまわりちゃんて胸大きいし、露出の高い服とか着たらなかなか…」

四月一日「ぎゃー!!毒牙一発ー!!ひまわりちゃんが侑子さんに食われるー!!」
侑子「だから何なのよそれは!!」

四月一日「てか、そんな事やめて下さいっ!!ひまわりちゃんは清純派なんですっ!!天使なんですっ!!ひまわりちゃんが侑子さんみたいになったら俺はもう生きていけないっ!!」
侑子「それどういう意味よ!」

四月一日「ひまわりちゃんには白が似合う…。ピュアホワイトが…。」
百目鬼「…阿呆」

四月一日「何ィィ!?つか、そもそもお前がひまわりちゃんをお色気担当にするとか言い出すから変な話になったんだろが!!お前やっぱりひまわりちゃんをそういう目で見てたんだな!?ムッツリスケベの変態色欲魔人!!」
百目鬼「俺はそんな事言ってない。言ってたのはお前だろう」

四月一日「言ってねぇえよ!!お前こそ勝手な事言ってんじゃねぇ!!」
百目鬼「お前、九軒が色気担当になったら嬉しいんじゃねぇのか」

四月一日「馬鹿野郎!!ひまわりちゃんは天使だって言ってんだろうが!!穢すんじゃねぇ!!…ひまわりちゃんは…ひまわりちゃんは…何からも穢される事があってはならない純粋な存在なんだ!!ポカポカでフワフワで…!そう…お色気とは無縁なお花畑とか高原とか…」
百目鬼「やっぱ阿呆だな」

四月一日「はぁあああ!?阿呆阿呆言ってんじゃねぇよ阿呆百目鬼の分際で!!」
百目鬼「………煩い」

モコナ「…四月一日って…」
侑子「四月一日よねぇ…」

モコナ「しかし困ったなぁ」
侑子「困ったわねぇ」

四月一日「もう良いじゃないですかお色気とか。ひまわりちゃんの可愛さがあればお色気なんかいりませんよ」
侑子「お色気をナメないで頂戴」
モコナ「ナメるな!」

侑子「お色気要素があるかないかで、いかにストーリーが素晴らしい作品でも多かれ少なかれ人気に影響はあるのよ」
モコナ「つまり」
四月一日「つまり?」




侑子&モコナ「新しいお色気担当を探さないと人気が落ちてxxxHOLICは終わる!!」




四月一日「えええええ〜〜〜!?」
百目鬼「確かに四月一日ばかりが出刃っていたら男の読者から飽きられるかもしれませんね。」

四月一日「ぐ…っ。そ、そりゃ、男が男見て楽しいワケないけどさ…」
侑子「百目鬼君だけが読者なら毎回四月一日が1コマでも出てれば人気を維持できるのにねぇ」
モコナ「どんなに小さくても後ろ姿ででも、むしろ四月一日の話題がセリフに出てるだけでも大丈夫だろうな」

四月一日「は?何でですか?」
百目鬼「で、どうすんだ色気担当は」
侑子「さりげなく流したわね」
モコナ「相変わらず見事な話の遮断っぷりだな」

百目鬼「身近な女子といえばマルとモロがいるが」
四月一日「犯罪だーっ!!!…お前、やっぱりロリコンの気があるな?!」

百目鬼「…は、無理だと言いたかったんだ」
四月一日「本当だろうな」

百目鬼「あとは五月七日」
四月一日「こっちも犯罪だーっ!!」

百目鬼「…だから今、無理だと言いたかったんだ。話は最後まで聞け、阿呆」
四月一日「本当に本当なんだろうな」

侑子「座敷童子ちゃんなんかどう?」
四月一日「ダメダメ、座敷童子もひまわりちゃんと同じく清純派路線です」

モコナ「雨童子はどうだ?」
四月一日「うーん…雨童子もそういうキャラじゃないっつーか…」
百目鬼「もともとそういうキャラだが女郎蜘蛛も色気担当にはしたくないな。…というよりもう関わり合いたくない」

侑子「じゃあ猫娘は?」
百目鬼「金魚を生で食うような女は止めた方が良いと思います」
四月一日「お前、やたらそここだわるな…」

モコナ「占い師のおばあちゃん」
百目鬼「かなり需要が限定されるぞ」




侑子「じゃあ、四月一日」




百目鬼「…」
四月一日「はぁ?何言ってんですか。そもそも男の俺ばっかが出てたんじゃ人気が落ちるからお色気担当をどうしようって話でしょう」

侑子「だから、四月一日が店だけでなくお色気担当も継げば問題なくなるじゃない。」
四月一日「男に侑子さん張りの色気なんて無理ですよ」

侑子「あーら、色気に性別は関係ないのよ?」
四月一日「いくらネタが尽きたからって無茶言わないで下さい」
百目鬼「…」

侑子「あら、無茶なんかじゃないわよ。………ねぇ、百目鬼君?」
百目鬼「…。いえ、…俺も四月一日に色気を担当させるのは無理があると思います」
モコナ「ぷぷぷ…」
四月一日「ああ?!無理だと!?」

百目鬼「お前は黙ってろ」
四月一日「エラソーに命令すんな!!」

侑子「それはどうしてかしら?四月一日、見てくれは良い方だと思うわよ?」
百目鬼「………。本人の性格が、色気とは程遠いです。煩いし動きも変だし」

四月一日「何だとこの野郎!」
百目鬼「お前、やりたいのか。色気担当」

四月一日「んなわけねーだろ!!」
百目鬼「なら少し黙…」

四月一日「でもな!!お前に無理だとか言われると無性に腹が立つんだよっ!!」
百目鬼「おい…四月一日少し落ち着け」

侑子「あらー!それならちょっと挑戦してみるぅ?お・い・ろ・け!!衣装は提供するわよ☆」
四月一日「やります!!こんな奴に無理なんて言われて黙ってられませんから!!」
百目鬼「………阿呆………」

モコナ「四月一日を守るつもりが裏目に出たな、百目鬼☆」
百目鬼「…はぁー…」




【数十分後】




侑子「あらあらあらー!良いじゃなーい!!」
四月一日「そう…ですか?」
モコナ「四月一日赤似合うなぁ」
百目鬼「………。」

※赤い女物の着物をはだけさせ、気だるげにソファーに座る四月一日を想像して下さい。

侑子「これなら十分お色気担当を任せられるわー!」
モコナ「おう!全然アリだな!」
四月一日「本当ですかっ?ありがとうございます!…って、ここ喜んで良いとこなのか?まぁいいか」
百目鬼「………。」

侑子「んー。もう少ぅし足出した方がいいかしら」
モコナ「おおっ!際どい!!」
四月一日「わ、ちょっと侑子さん!」
百目鬼「………。」

侑子「四月一日、このお色気でもって性別を問わず読者のハートを鷲掴みにするのよ!」
四月一日「わかりました侑子さん!」
モコナ「お前ならできるぞ四月一日!侑子とモコナのお墨付きだ!」
百目鬼「………。」

四月一日「どうだ百目鬼!俺でもできるってよ!参ったか!」
百目鬼「………。」

四月一日「おい、何とか言えコラ!!」
百目鬼「………。」

侑子「"四月一日のお色気攻撃!"」
モコナ「"百目鬼は混乱している!"」

四月一日「何だよ、お前にはこの程度じゃ不満だってのか?じゃあ網タイツか!網タイツでもはけば満足か!!」
侑子「いやーん!和服に網タイツって良いわー!!」
モコナ「ひゅーひゅー!!」

百目鬼「………よせ」
四月一日「あ?」

百目鬼「男が網タイツなんて、似合わないからよせ」
四月一日「馬ー鹿、真に受けてんじゃねぇよ。誰がお前ごときに色気を感じてほしくて網タイツなんかはくか。つか、お前は俺に色気を感じる必要はねぇ。むしろ感じたら気色悪い」

百目鬼「………。」
モコナ「動揺してる動揺してる」
侑子「若いわぁ、頑張るのよ青少年!」

四月一日「ひまわりちゃんがお色気担当にならずに済むなら、こんな俺でもできるんなら…。頑張ってみます、お色気担当。」
百目鬼「おい…!」
侑子「よく言ったわ四月一日!」
モコナ「偉いぞ!!」

侑子「と、いうわけだから百目鬼君。」
モコナ「と、いうわけだ百目鬼。」
百目鬼「………。」

四月一日「ひまわりちゃんをお色気担当にできなくて残念だったな!ざまぁみろ百目鬼!!」
百目鬼「………阿呆」

四月一日「ああ!?何だと?!」
百目鬼「阿呆だから阿呆と言ったんだ」

四月一日「阿呆はお前だ阿呆百目鬼!阿呆阿呆阿呆ぉー!!」

百目鬼「はぁー…」
四月一日「ため息なんか吐いてんじゃねぇ!!」

百目鬼「はぁー…」




こうしてホリック籠に続く!!(笑)




おわり☆

+++

籠の始まりは百目鬼君の、己の理性との闘いの始まりでもある。

籠が始まってから四月一日君の色気が今までより更に異常。

特にアニメ版のはだけ方は視聴者サービスが異常すぐる。

10.10.04
 

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