CODE GEASS

□愛と憎悪 前*
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※R1最後の方捏造
 適当設定
 クロルギスザク
 強姦









ゼロであるルルーシュを皇帝に差し出した事で皇帝直属の騎士、ナイトオブラウンズになったスザクは青いマントを揺らしながら最近踏み入れたばかりの、限られた者しか立ち入る事を許されない特別なエリアの廊下を歩いていた。

「………。」

そして与えられたばかりの、少し豪華すぎる造りをした自室の前で足を止める。

ドアノブの下にある昔からお馴染みのアナログな鍵穴に、これまたごてごてとした装飾のある鍵を差し入れて捻れば、カチャリと軽い音がしてドアが開いた。

室内は暗い。しかし浴室の方だけは仄明るく、シャワーの音が聞こえてくる。

床には銀色の線が落ちていた。ほんの僅かな光を跳ね返している。それはベッドの足元から浴室まで延びていた。




「ぅ…っ、ぅ、」

嗚咽が聞こえた。

鎖が挟まっている為完全に閉まる事ができない曇りガラス製のドアの隙間から石鹸の香りを纏った湯気が漏れてくる。

そっとドアを開ければ、タイルの床に座り込み、肩を震わせながら体を泡まみれにするルルーシュの真っ白な背中が在った。

そのルルーシュの首には鍵付きの首輪が締まり、そこへ鎖が伸びている。時折鎖が床に擦れジャラと音を鳴らした。

「ぅぅ、ぅ」

ルルーシュは嗚咽を漏らしながら無心に体を洗い続けている。シャワーの音でスザクの存在に気付いていないらしかった。

「………ずっとそうやってたの」

話しかけるとルルーシュは弾かれたように振り返った。そしてその存在を視界に捉えると素早くスザクとは逆方向の壁へと走りビタリと背をつける。その左目には金属製の眼帯のようなものがはめられており、それには小さな鍵穴がある事から簡単に取り外しできない事がわかる。

「…スザク…ッ」

ルルーシュが浴室の入り口に立つスザクをギリと睨み付けるものの、その右目は涙に濡れ、体が震えているのは注意深く見なくてもすぐにわかる。その、警戒する小動物を思わせる姿にスザクはフッ、と口元だけで笑う。

「凄く無様だね、ルルーシュ。…で、どうするんだい?それは、僕から逃げてるつもりなの?」
「うるさいっ!近寄るな変態がっ!!」

「変態?僕が?…それは自己否定かいルルーシュ?だって僕はただ、今まで君が沢山の人たちにしてきた事と同じ事を君にしているだけなんだからね。自分がしてきた事の罪深さをその身にわからせる為に」
「はっ、ふざけるな!お前なんかが罰を与えているつもりか!この、俺に?!」

「資格ならあるさ、僕はユフィの騎士だ。君はユフィにギアスをかけ、最悪の形で辱め、その上殺した。だから僕が、君を同じ目に遭わせるんだ」
「…復讐がしたいならとっとと殺せば良いだろう」

殺せば良いなどと言いながらルルーシュがさらさら殺される気などない事をスザクはわかっていた。

自分の命。それよりも大事なナナリーの安否が未だ確認できていないというのに易々と殺されてやるような男ではない。

なのでルルーシュは勿論助かる気でいるし、ここから脱出する気でいる。切り札がある事もスザクはわかっている。

何せその切り札を誘き出す餌としてルルーシュを生かしておくようにと皇帝から命が下っているのだから。おそらくルルーシュはその事に感づいているのだろう。

「君を殺す事ならいつでもできる。でも簡単には殺さない。」
「それで、これか。流石は皇帝直属の騎士ナイトオブラウンド様。ご立派な趣味をお持ちだ。…下衆が」

「ルルーシュ。君はもう少し自分の立場を理解した方が良い。」

スザクは少し屈んで床に落ちている鎖を拾った。

「まぁいいよ、これからまたじっくりわからせてやる」

ルルーシュはスザクを睨み付けるだけで動かない。スザクは表情を変えないまま鎖を思い切り引いた。

「ぐっ!」

不意の付加に首からつんのめり、ルルーシュはタイルの床に這い蹲った。だが、スザクは容赦なく鎖を引き続け、しかしルルーシュも首を保護すべくせき込みながら鎖を引いた。

「ベッドが嫌なら今日はここでしようか」
「…っ、な」

「何を?…勿論僕は綱引きする為にこんな鎖で君を繋いでる訳じゃない」

スザクは鎖を持ったままルルーシュの方へと近付いた。反対に、ルルーシュは少しでもスザクから離れようと試みるがいかんせん浴室はそんなに広くなく、呆気なくスザクに捕らえられた。

「い、嫌だっ!!触るなッッ!!あぐっ、」

ひ弱なルルーシュの必死の抵抗は、しかし超人的な身体能力を持つスザクにとって全く意味を成さないものだった。暴れる体はうつ伏せに押さえつけられ、四つん這いの格好で額をタイルに擦り付けさせられた。

「く、そ…っ!放せっ、汚らわしい!!」
「力で僕にかなわない事くらいわかってるだろ」

そうしてスザクはルルーシュの、昨日開拓したばかりの秘所へと中指を這わせ、確かめるようになぞる。ルルーシュが引きつった声をあげた。

「ここ、一日中洗ってたんだ?柔らかい」
「や、やめろスザク!やめろ!!」

ルルーシュの哀願虚しく、スザクの固い指が不躾に突き入れられる。

「ぅ…っ!!」

途端、呻いたルルーシュを無視してスザクは指を軽く抜き差しし、中の具合を確かめる。

「石鹸でヌルヌルだ、これならすぐ入るね」

昨日の行為による不快感から、内の汚れを少しでも清めようとして弄っていたのだろうルルーシュのそこは、本人が図らずも今から始まる行為の準備としては申し分なく解されていてスザクには全くの好都合だった。

「や、やめろ…」

弱々しいルルーシュの声は明らかに恐れを含んでいた。

「………。」

スザクは素っ気なく指を引き抜く。

「スザ…ッ、あ、」




少しだけ衣擦れの音がして、そしてその後間もなく、浴室内にルルーシュの悲鳴が響いた。









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