ロマンスの神様

□印
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「ふふふ…最高v」

アルは現在自室にて写真の山を前に一人、一枚一枚眺めてはニヤニヤしていた。

ピラリンエド。

「可愛い〜っv」

キラキラエド。

「まっ眩しい…っv」

むちむちエド。

「触りたいっv」

恥じらいエド。

「悪戯したい…v」

ギリギリエド。

「だっ…だめだ…これ以上見たら…本気でシたくなっちゃう…」


アルはとりあえず写真をひと纏めにして机の奥にしまい、さらに鍵をした。


「ふー。お年頃って大変だよね☆」

アルがそんな独り言を言っていると玄関の方から音がして、エドの声が聞こえてきた。

「…」

ふとアルは窓からアルフォンスを探した。

「!」

そして、一瞬だけ天国でも見たようなアルフォンスの嬉しそうな横顔が見えた。


「嘘…!」


アルは不安に駆られて部屋を飛び出した。

「兄さん!?」
「んあ?」

急いでアルが駆け寄って来た時エドは着替えもせずにリビングでソファーに座り、くつろぎながらテレビをつけたところだった。

「ただいま…。何だよアル、ドタバタして…」


エドはいつもと変わらない様子。

アルは上から下までエドをジロジロ眺める。

「なんだよ…って!」

そしてアルは突然エドの胸に顔を押しつけた。


「やっやめろ!」

エドはすぐさまそんなアルを引き剥がす。

「何なんだよお前は!」
「…ハイデリヒさんのにおいがする…」

愛しいエドから香る恋敵の香りにアルは顔をしかめる。

「は?」
「兄さんハイデリヒさんとベタベタしてたんでしょ!?」

心当たりのあるエドはだんだん焦り出す。

「な、何言ってんだよ」
「隠したってわかるんだからね!?」

「うわっ!!」

アルは力ずくでエドをソファーに押し倒した。




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