ロマンスの神様

□雨の日にくしゃみ
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お昼。

アルとエドと、いちゃつき放題な父と母。

家族揃っての昼食タイム

「くしゅんっ」
「大丈夫かい?…それにしてもやっぱりトリシャの作る食事は最高だね」

「うふっあなたったら」


やっぱりいちゃつく父と母。

「おいアル〜お前まだ宿題終わらないのかよぉ」
「う…っごごめん。まだなんだ」

「えー」

ぶー。と唇を尖らせるエドにアルは拳を握りしめプルプルと震える。

「くしゅっ…ごめんなさい、…はいあなた…あーん」
「あーんv…ぱく。うーんおいしいv」

いちゃつく父と母。

「俺と遊べよ馬鹿アル〜」
「く…っ!」

アルは勢いよく可愛いエドから目をそらした。

「じゃぁ今度は僕が…はいトリシャあーん」
「あーんv」

いちゃつく父と母!

「アル…アルの部屋に行っちゃだめか?俺邪魔しないからさ」


ズキュウン!!


「も、もうダメだぁ!」

いちゃつく両親を余所に萌えポイントを突かれまくっていたアルは限界を感じ、エドをキツく抱きしめた。

「ぅあっ!馬鹿!母さんと親父が見て…!」

焦りまくるエドが恐る恐る両親を見ると

「トリシャv」
「くしゅっ…あなたv」

両親は二人の世界に入っていて全くこちらを見ていなかった。

「兄さんっ兄さん兄さん兄さん〜v」
「苦しい…っアルっ」

「あ、ごめん」

アルが腕を緩めると

「等価交換。俺と遊べ!」

エドの俺様節が炸裂した。
そして勿論アルは喜ぶ訳で。


「うんうん遊ぼう!兄さんの部屋で!!」
「アルの部屋は?」

「あ〜…ちょっと散らかってて…」
「お前が?嘘つけ」

エドが疑わしそうにアルを見つめていると

「くしゅん!」

母が今日何度目かのくしゃみをした。





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