ロマンスの神様

□苦い日甘い日
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キーンコーンカーンコーン…

「帰りましょう。エドワードさん♪」
「おぉ。」

エドが教室を出るとやはりいつも通りアルフォンスが待っていた。

「今日どっか行く?」
「…うーん…エドワードさんどこ行きたいですか?」
「じゃゲーセンでも行くか」
「いいですね♪」

アルフォンスはすこぶる機嫌が良かった。

朝は以前告白を失敗した際の誤解がアルにバレて少しヘコんでいたが、何せここ最近放課後にさえなればエドを独り占めできるからだ。







「お前そんなに嬉しいか?…ソレ。」
「えっ?あ、はい!ありがとうございます!」

ゲームセンターにてエドにUFOキャッチャーで取ってもらった大きなド★モ★のぬいぐるみを抱きながらアルフォンスはエドを振り返った。

「そっか。良かったな」
「はい!一生大切にしますね!」
「一生はいいだろ」

あはは、と笑うエドをアルフォンスはプリクラ機に連れて行く。

「撮りましょうよド★モ★記念♪」
「え〜撮るのかよ〜」

別にアルフォンスとプリクラを撮るのは初めてではない。だがエドはそういう事は不慣れな為いちいち恥ずかしがる。それがアルフォンスの萌えポイントを突いているとも知らずに。

「…」

カメラに向かって作り笑顔。

いつもより接近する顔。

ドキドキしながらぬいぐるみをセンターに一枚目。

「なぁ」
「はい?」

会話しながら2枚目。

「今度アルもいれて三人で撮ろうぜ。」

エドの台詞に少しムッとしながら三枚目。

「アルフォンス!?」


エドを強引に引き寄せ密着しながら四枚目。


そしてアルフォンスは撮影終了ボタンを押した。




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