ロマンスの神様

□楽しい日
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日曜日の朝。

エドの部屋にアルフォンスが遊びに来ていた。



「お誕生日おめでとうございますエドワードさん。」

アルフォンスはそう言ってニッコリした後、エドにプレゼントを渡した。

「サンキューアルフォンス!あ、あとメールもありがとな!」
「いえいえ!毎年恒例の事ですから♪」

「…ふーん。毎年恒例の事なんだぁ」

そんな和やかな雰囲気の中に突然アルが三人分のジュースを持ってきつつ割って入ってきた。


「ア…アル!」
「!!」


一瞬ドキリとした二人だったがアルは普通にエドの横に収まるとアルフォンスにニッコリしながらジュースを渡した。

「昨日は楽しかった?ハイデリヒさん」
「え?あ、まぁ楽しかったけど…」

いつもの殺気オーラが伝わってこないことに少し拍子抜けしながらアルフォンスは答えた。

「そっか。良かったね♪」


「…?」


何だか様子のおかしいアルをアルフォンスが訝しんでいるとアルがニッコリを今度はエドに向ける。


「…まぁ僕らも夕べはすごく楽しかったよね?兄さん?」


「?!」


(夕べ?!)


アルフォンスはハッとしてエドを見る。

…そして驚愕した。


「なな、何言ってんだよアル!!アルフォンスが変に誤解するだろっ!!」


エドが顔を真っ赤にして動揺を隠せない様子だったからだ。


「あはっ♪聞いてよ。兄さんてば昨日は僕のなすがままになって…がふっ!!」

エドは今にも爆弾を投下しそうなアルをとりあえず殴って黙らせた。


「エ、エドワードさん…な、なすがままって…?」

「違う!違うんだぞ!?別に俺たち変な事はしてないぞっ!!」

真っ赤になりながら必死に何かを隠そうとするエドの様子にアルフォンスのテンションはみるみる急降下を始める。


「酷いな兄さん。昨日はキスだって大人しく受け入れてくれたくせに」
「アルッ!!」


ついに投下されたアルの爆弾によりアルフォンスは完全に落ち込んでしまった。





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