ロマンスの神様
□楽しい日
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あれからエドとアルとアルフォンスはずっとエドの部屋でダラダラとテレビを見ていた。
「ねぇ。せっかく兄さんの誕生日なんだし出かけるとか何かするとかして遊ぼうよ」
そんな空気に飽きてきたアルがついに声をあげる。
「外行くのめんどいから俺格ゲーが良いっ!負けた奴罰ゲーム!!」
すかさず挙手したエドにアルが呆れたような眼差しを向ける。
「…兄さんいつもそれじゃない」
「何だよ!文句あんのかよアル!…なぁアルフォンスっ!お前も格ゲーやりたいよな!?」
エドはアルの反応にムッとしてからアルフォンスに同意を求める。
「あ、はい…」
アルフォンスはぼーっとしていたのか反応が少し遅れたがやはりエドに同意した。
「やった!二対一!!格ゲーに決定!!」
「もー…しょうがないなぁ…じゃぁ罰ゲームどうするの?」
アルは気乗りしない様子だったがとりあえず話を進める。
「ん〜…負けた奴が三人分の昼飯を作るとか」
「え〜面白くなーい。ねぇ?ハイデリヒさん」
「あ…はい…」
アルフォンスはやはりぼーっとしているのか反応が鈍い。
「じゃぁどーすんだよ!」
「ん〜…どうしようかぁ。」
「アルフォンス、お前も何か考えろよ」
「…え、あ、罰ゲームですよね、えっと…じゃあ恥ずかしい格好のまま料理するとか…どうですか?」
適当に放たれたアルフォンスの提案にアルの目が光った。
「いいねそれ!それで行こう!!兄さん用意して!!用意!!」
「へ?…お、おう。」
いきなり乗り気になったアルに戸惑いながらもエドはゲームの準備を始めた。
「ハイデリヒさんちょっと!!」
「…何?」
そんなエドの後ろでアルはアルフォンスに何やらひそひそと良からぬ事を吹き込むのだった。
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