ロマンスの神様

□風邪
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「ぶあっくしっ!!」

「に…兄さん…」






朝。

いつも通り起きたアルはいつも通りリビングに降りてきてキッチンに立ついつも通りの母の笑顔が目に入りほっと胸を撫でおろした。

「もういいの?」

「えぇ!エドとアルのおかげで全快しちゃったわ☆」


ガチャ。


「お早う〜」

元気そうな母と嬉しそうに笑うアルがいるリビングにまだ疲れて眠そうな父が入ってきた。


「やぁトリシャ。元気になったみたいだね」

「だって沢山汗かいたものv」


「それもそうだね♪あははは…」

「あなたのおかげよ♪うふふふ…」


「…ぼぼ、僕兄さん起こしてくる…」


察しのいいアルはとりあえずこの異様な空間から抜けだすべく愛しい兄の部屋へ向かった。


コンコン。


「兄さぁん?」


「…ボソ…ソ…」


アルが声をかけるがドア越しに返ってきたエドの声は小さすぎてよく聞こえなかった。


「?…兄さん入るよ」


ガチャ。



「ぶあっくしっ!!」


「に…兄さん…」



ドアを開けたアルが見たのは辛そうにくしゃみをするエドの姿であった。





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