ロマンスの神様

□無自覚
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「どうだ?俺」

「…。」
「…。」

「どこをどうとったって男だろ?!」

「…ぁ…はい」
「…うん…」

現在アルとアルフォンスの視線はあるものに釘付けになっていた。

それは突然上着を脱いで裸になったエドの上半身である。

「俺、結構筋肉だってついてると思うし…ほら」

そう言ってエドは腕を折り曲げて筋肉を出す。

「触ってみろよアルフォンス」
「えぇっ?!いいんですかぁっ!?」

突然の幸運なご指名にアルフォンスの胸は一気に高鳴った。

「な、何だよ。別に良いに決まってんだろ?それくらい…」

エドはアルフォンスのオーバーリアクションに少し驚きつつも深くは考えずにそちらへと腕を向ける。

「ん。」
「じゃ…じゃあ遠慮なく…」


さわ。


アルからの視線がとても痛かったがそれでもこの誘惑には勝てない。

「な?すげぇだろ?」

さわさわ

「アルフォンス?」

さわさわ

「おーい」

(エ、エドワードさんの肌…!なんてスベスベなんだろう…!)

「ぅひ…っ!?く、くすぐってぇよアルフォンス!そこダメだって!」

(はっ!エドワードさんが僕の手に感じてくれてる…!)

夢中でエドの体を撫で回していたアルフォンスは、ふとエドの胸の飾りが存在を主張し始めた事に気が付いた。

「…。」

そして思わずソレにそっと触れてみる。

「ぁ…っ!?」

途端にビクリとエドの体が跳ねた。





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