ロマンスの神様

□すちらゅ。
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エドとピットはアルについて話し合っていた。
だが話していくうちにピットはある違和感に気づく。


「エド、そういえばハイデリヒ君はどうなんだよ」
「アルフォンス?」

「ハイデリヒ君からは告白されてねぇのか?」


「…は?何で?…あぁ、顔似てるから?はは、いくらアルと顔似てるからってアルフォンスはそんな趣味はないよ。」
「ふ〜ん…」

(成る程…この鈍チンは全然全くわかってない訳だな…ハイデリヒ君は可哀想な奴だ…)

「兄さ〜ん!帰ろ〜!」

ピットがアルフォンスを哀れんでいる時丁度ドアの方からエドの弟の声が聞こえてきてそちらに振り返る。

そしてアルの後ろにアルフォンスを発見して思わず席を立った。

「ピット?」
「俺こないだハイデリヒ君と仲良くなったからちょっとな!」


ピットはどうも、と丁寧に頭を下げるアルフォンスの所にやって来ると手招きして少し屈むように促した。(ピットはエドと身長がさほど変わらない程背が★さい為。)

「あ、あの何ですか?」
「お前まだエドに告ってないんだってな」
「ええ!?何でそんな事…!!」

慌てるアルフォンスを余所にピットはチラリとエドとアルを見た。

「でね兄さん!」
「あははは」

あっちはあっちで何やら楽しそうに喋っていたためピットはくるりとアルフォンスに向き直り、コッソリと耳打ちした。

「エドはハッキリ言わないと全然気づかないぞ。あいつはな、断言してもいい。最強の鈍チンだぜ!」

「ど、どうも…でも何で僕にそんな事を言ってくれるんですか?」

「その方が面白…っじゃない!どう見たってお前の方が分が悪そうだからかな。まぁ頑張れよ!」


「あ…、はいっ頑張ります!!」






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