ロマンスの神様

□不思議転校生
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「あ、それなら僕も毎日見てますよ」

いつもの三人で登校中、星座占いを毎朝チェックするのがアルのささやかな楽しみだという事をエドがアルフォンスに話して聞かせると、アルフォンスは嬉しそうな顔でそう返してきた。

「お、お前もかよ」

「へー。ハイデリヒさんも見てるんだ」
「うん。アル君は今日どうだった?」

「2位だったよ。ラッキーカラーは金色♪」
「いいなぁ。僕なんて4位だったよ。ちなみにラッキーアイテムは本だった」

楽しそうに星座占いの話題で盛り上がる二人にエドは深々とため息を吐く。

「乙女趣味野郎共め…。お前ら本気であんなもの信じてんのか?」

「う−ん…本気っていうか…良いことは信じるし悪い事はあんまり信じないよね」
「そうだね」

「…ふーん」

「とか何とか言って兄さんだって朝自分が1位だって知った時にすごく嬉しそうにしてたじゃない」
「あ、エドワードさん1位だったんですか?」
(実はエドワードさんの星座も毎朝一緒にチェックしてるから本当は知ってたけど)

「べっ別に俺は嬉しそうになんて…」

「確か今日1位の人には新しい出会いがあるかもしれないんですよね♪あとラッキープレイスは階段でしたっけ」

さらりとアルフォンスの口から出たこの知識にエドは関心し、アルの目は途端にギラリと光った。

「お前すげぇな!」
「本当★よく他人の星座の事までいちいち覚えてたねハイデリヒさん」
(この人兄さんの星座も一緒にチェックしてやがる…)


「あはは、今日はたまたまね」

ニッコリ

「へーぇ★そうなんだ」

ニコニコ

「ははは★」

「ふふふ★」

(黒いオーラを出しながら)楽しそうに笑い合う二人を見てエドは一人

(こいつらはそんなに占いが楽しいのか…?)

などと考えていた。






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