ロマンスの神様

□乳繰りNight
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「にゃぁ〜ん」
「…」

「兄さん猫!猫がいるよ猫!」
「…」

「にゃぁんにゃぁん」
「…」

「兄さん猫だってば!スッゴいかわいいよ!」
「…」

「にゃぁあ…にゃぁ!」
「…」

「兄さん大変!猫ちゃんの様子が変だよ!切なそうに鳴いてるよ!!何か死んじゃいそうだよ!!」
「…」

「にゃ………あ”…ぁ」
「…」

「うわぁああ!兄さん!息してない!猫ちゃん息してないよ!!しっかりして猫ちゃーーん!!」
「……」

「ねぇ兄さ」
「だあああ!うっさいうっさいうっさーい!バレバレなんだよお前は!!」

「ば…バレバレって、何が?」
「猫のモノマネ似てねぇんだよ!しかも一人二役マジウザ!!」

「一人二役ってにゃんの事?」
「にゃんじゃねぇよにゃんじゃ。ふざけてねぇで早く自分の部屋行って寝ろ!」

「やだ!兄さん鍵開けてよ!」
「それこそ嫌だっつうの」

「意地悪!」
「ここを開けたら俺が危ないだろが」



エルリック家二階エドワードの部屋の中と部屋の外、午後十時二十分の事。





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