戦国BASARA

□屋上でサボタージュ
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※学園BASARA
※会話文



元親「…んでぇ?最近どーなのよ」
政宗「どうって何がだ」

元親「幸村ちゃん」
政宗「Ah〜?真田幸村?…相変わらず暑っ苦しくて煩ぇぜ」

元親「…じゃなくてよ」
政宗「Ah?」

元親「お前ェら何か進展あったワケ?」
政宗「進展?…グラウンドの使用権なら」

元親「だからそうじゃなくて」
政宗「Ah?!」

元親「俺が聞いてんのはサッカー部と野球部の事じゃねェ。真田とお前ェの事よ」
政宗「俺と真田幸村の?」

元親「…でェ?どうなのよ」
政宗「どうって別に、俺とあいつに部活の事以外で接点なんざ」

元親「そーかねェ。俺が見てる限りじゃ顔を突き合わせりゃ何だかんだ理由を付けて絡んでる気がするんだがね」
政宗「んな事ぁ…」

元親「一昨日合同体育のテニスの時二人だけローテーションしないで一時間ぶっ続けでラリーしてたろ、昨日は学食で早食い勝負を挑んでたし、今日もついさっき自販機の前で絡んでなかったか?」
政宗「あいつがイチゴ牛乳とバナナ牛乳で馬鹿みたいに悩んでるから俺がなかなか買えなかったんだよ!」

元親「へェ、でもお前ェ真田に絡む直前コーラの缶捨ててなかったか?」
政宗「…今日はやたら喉渇いてんだよ!」

元親「それに確かお前ェいつも弁当持参じゃなかったっけか。何で学食なんか行ったんだ?…しっかも真田が猿飛の弁当持ってないレアな日に」
政宗「学食で食いたい日くらいあんだろ!たまたまだ!たまたま運悪くその日に被ったんだよ!」

元親「いくら何でも授業中に真田を独り占めたぁ良くないぜ」
政宗「勝負をうやむやにしたままローテーションなんかできっかよ!…つかお前、何でんな詳しいんだおい」

元親「自覚ないようだから教えてやるけどな、あんたら目立ってんだよ。何もしなくてもそれくらいの事耳に入ってくらぁ。まぁ、今日のはたまたま見かけただけだけどよ」
政宗「Shit!噂好きの暇人共が…」

元親「…とまぁ、部活以外の事でもだいぶ絡んでるようだが?伊達さんよゥ」
政宗「仕方ねぇだろ、俺が悪いんじゃねぇ。あいつを見てるとこう、苛々すんだよ!」

慶事「恋だねぇ…」

元親「前田…」
政宗「Ah?!」

慶事「話は聞かせてもらったよ独眼竜!いいねぇ青春だねぇ。その話、俺も混ぜてくれよ!」
元親「あんたもサボリか」
政宗「お祭り野郎はお呼びじゃねんだよ」

慶事「まぁまぁ、そんな照れなさんな」
元親「お前ェさんも好きだねェこの類の話が」
政宗「誰が照れてんだ!Ah〜n?!迷惑がってんだよyou see?!」

慶事「命短し人よ恋せよってね!俺は応援してるぜあんたの恋!」
元親「めげねぇなぁ」
政宗「ちょっと待て、誰が誰に恋してんだって?オイ?」

慶事「誰って、あんたが幸村に」
元親「あーあ、んな直球な」
政宗「Haaaaa?!」

慶事「はは、隠さなくったってみんな知ってるよ。あんたが幸ちゃんにメロメロなのは。っていうかもしかしてみんな気付いてないとか思ってたのかい?」
元親「おいおい、そんないきなり…」
政宗「どこをどう見たらそうなんだ?!テメェの目ン玉は節穴か!?Ah〜?!」

慶事「いいからいいから、聞かせてみなってあんたの気持ち」
元親「お前ェほんとめげねぇなぁ」
政宗「Ok、ok、そんなに聞きたいなら聞かせてやるよ。耳かっぽじってよく聞きな。………失せろ。」

慶事「乗りかかった船だ、心配しなくてもちゃんと最後まで助太刀するからよ!」
元親「…。お前ェの図太さにびっくりした」
政宗「…。目も耳も不自由とは同情せずにいられねぇな」

慶事「好きなんだろ?幸ちゃん」
元親「…なぁ、もうこの際認めちゃどうだ?こいつ引く気なさそうだしよ」
政宗「おい、長宗我部まで何言ってる」

慶事「恋はいいよ、あったかくてさ。全然破廉恥な事じゃないんだぜ」
元親「はれ…、…。前田、お前ェ真田ンとこにも同じような話をしに行ったろ…」
政宗「テメェ…あんまり俺を怒らせるなよ…」

佐助「ねぇねぇ、俺様もその話混ぜてくれない?」

慶事「お忍君!」
元親「猿飛!」
政宗「………今度は猿か」

佐助「やぁどーもぉ、サボリ組の方々。随分面白そうな話してるじゃないの」
慶次「サボってるんじゃないよ。今は青春という名の授業中なのよ」
元親「お前ぇこそ授業どうした」

佐助「俺様忍者だよ?身代わりくらい置いてきましたよ」
政宗「…つかお前、何で来た」

佐助「旦那の話とあっちゃ俺様も黙っておけないからねぇ。今みたいな話なら特に」
政宗「そうじゃねぇ。お前今までどこにいた」

佐助「教室で真面目に授業受けてましたけど?」
政宗「じゃあ何で俺らの話してた内容を知ってる。」

佐助「俺様が忍者だから」
政宗「答えになってねぇぞ猿!」

佐助「まぁまぁ、そんな事よかこの際だからあんたとはちゃんと話しておきたいんだよ独眼竜」
政宗「Ah?」

佐助「旦那の…真田幸村の事、本気?」
政宗「Ha?」

慶次「おおっ!これは!」
元親「出た保護者!オカン忍者!」

佐助「ちゃんとどうこうなりたいってんなら手順とかあるし」
政宗「何の話をしてんださっきから…!」

慶次「お母さん、幸ちゃんが心配なのはわかるけどこれは本人たちの問題だしあんまり手を焼くのもさぁ」
元親「手塩にかけて育ててきた子どもの事だ。無理もねぇ」

政宗「Ha!ったく、話にならねぇな!」

佐助「ちょっと独眼竜」
慶次「おい、どこ行くんだよ!」
元親「まだ話は終わってねぇぞ!」

政宗「うっせーな、テメェら揃って訳わかんねぇんだよ!」

佐助「独眼竜!これを見ろ!」
政宗「Ah?!まだ何か………っ!?」

慶次「あれは…!幸ちゃんのプライベート写真!」
慶次「しかも幼少期から寝顔…ギリギリ脱衣ショットまで!」

佐助「おっとぉ、手が滑った」
政宗「うおおおおお!!!!!」

慶次「ザラザラなコンクリートの上なのに体全体で勢い良く滑り込んだ!?おいおいこれは痛いぞ!!」
元親「いくら必死とはいえ何て野郎だ!流石は野球部!!」

佐助「それがあんたの答えだね、独眼竜?」
政宗「ち、ち、違ぇよ!別に欲しかった訳じゃねぇぞ!!ただ俺はっ、こ、こんな不愉快な写真がその辺に落ちてたら我慢ならねぇから拾ってやったんだよっ!!」

慶次「ありゃりゃ、伊達男さんがらしくもなくやわやわだな…考えるより先に体が動いちまったってとこか」
元親「しかもちゃっかり懐にしまってやがる」

佐助「その写真どーすんの?」
政宗「俺が責任持って処分する。」

慶次「処分だって。」
元親「大事に保管の間違いだろ」

佐助「返してって言ったら?」
政宗「断る。俺をここまで不愉快にさせる写真なんざそうそうない。この手で処分しねぇと気がおさまらねぇ」

慶次「お年頃だからって気をおさめる為に変な事に使うなよ」
元親「おい、オカンの前でそういう事を言ってやるなよ」

佐助「旦那はハッキリ言わないとわかんないよ」
政宗「何を」

佐助「まぁ、俺様あんたの邪魔はしないし、旦那がどうするにしても暖かく見守るつもり。…でもね、それが旦那にとってマイナスになると見なしたら遠慮なく邪魔するから」
政宗「………。」

慶次&元親「「オカン…」」

佐助「おっと、もうすぐ昼休みになるな、旦那にお弁当持ってかなきゃ。じゃあね〜」
政宗「………。」

慶次「まずはオカンに対抗して手作り弁当とかどうよ。あんた料理うまいらしいじゃん」
元親「それが無理ならまず昼飯に誘ってみるとか」
政宗「だから何の話だッ!!いい加減にしろっつんだよ!!!」

慶次「うわー!伊達男が切れたぞー!!」
元親「逃げろー!!」
政宗「待てテメェら一発ぶん殴らせろ!!」

慶次「ど〜いたどいた〜!!青春様のお通りだぁ〜!!」
元親「あっはははは!!」
政宗「kill!!」




***




ドタドタドタドタ

長政「校則違反常習犯共め!廊下を走るな!削除されたいか!!…こらぁ!!止まらんか!!」
市「あの人たちが校則違反をやめないのも…みんな市のせい…」

ドタドタドタドタ

小十朗「政宗様!あなたというお方はまた授業をサボられましたな!あっ、お待ちなされ!!」

ドタドタドタドタ

幸村「うーむ…。コーヒー牛乳とフルーツ牛乳どちらを買うべきか…」

ドタドききききき。

政宗「真田幸村またテメェか!」
幸村「伊達政宗!!」

政宗「いい加減にしとけよ、何で俺がジュースを買いに来るといちいちお前がいるんだ!!Ah〜?!」
幸村「それはこちらの台詞!飲み物すら落ち着いて選べぬ!!」

政宗「早くしろ!後がつかえてんだよ!毎回いちいち悩みやがって優柔不断な野郎だな!」
幸村「う、うるさいっ!そのように急ぐのであれば他をあたれば良かろう!」

政宗「ざけんなコラ!何でテメェの為にこの俺がわざわざ他をあたらなきゃなんねんだよ!」
幸村「ならばしばし待つが良い!この自販機へは某が先に辿り着いたのだ!」

政宗「ちっ、早くしろ!」
幸村「むぅ…どちらも捨てがたい…!」

政宗「朝はバナナ牛乳、昨日の昼はフルーツ牛乳、その前がイチゴ牛乳なら今回はコーヒー牛乳だろ」
幸村「…っ!完全に手の内を掌握されている!?」

政宗「ま、あんた如きの思考回路なんざお見通しって事だ」
幸村「くっ。しかしこやつの思い通りコーヒー牛乳を買うのも癪に触る…!」

政宗「Ah〜n?だったら茶にしなっ!!」
幸村「ああっ!?何をする!!」

政宗「だいたい昼飯に甘ったるいジュースを合わせてくるなんてどうかしてんだよ!」
幸村「人の好みを貴様にとやかく言われる筋合いはないっ!!それよりどうしてくれるのだ!!勝手に茶のボタンを押してしまいおって!!」

政宗「あんたがトロトロしてんのが悪いんだろ」
幸村「ぐううう!!弁償せよ!!コーヒー牛乳を!!」

政宗「何だよ結局コーヒー牛乳なのか?」
幸村「コーヒー牛乳だ!!」

政宗「最初からそうしてりゃ良いんだよ。………ほら、コーヒー牛乳。そっちの茶、よこせ」
幸村「れ、礼など言わぬぞ!」

政宗「いらねーよ気色悪い。じゃあな天の邪鬼」
幸村「ぐぬううう…いちいち気に障る男だ…!!」




佐助「なーにがジュース買いに、だよ。いつも買うつもりなんかないくせに」
慶次「素直になれず喧嘩腰じゃなきゃ話しかけられもしないたぁほろ苦いねぇ、コーヒー牛乳だけに」
元親「馬鹿、コーヒー牛乳なんてなぁただ甘っタルいだけだろ」




おわり

+++

\(*^0^*)/みんな青春真っ只中!

11.07.19
 

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