戦国BASARA

□禁断症状 type:Y 
1ページ/1ページ

※会話文
※筆頭のネジが行方不明
※酒に酔ったフリをする筆頭
※終始戸惑う幸村




政宗「…こんなとこにいやがったか」
幸村「政宗殿…いかがされましたか」

政宗「それはこっちのセリフだ。せっかく花見の席が設けられたってのに、何であんたこんな人気のないとこにいる」
幸村「酔いを覚ましておりました。お恥ずかしながら…某あまり酒には慣れておりませぬ故…。呑めぬわけではごさりませぬが」

政宗「フーン。…それじゃ、俺もあんたに付き合うとするか。隣、邪魔するぜ」
幸村「政宗殿も酒が?」

政宗「………。そうだな、そんなところだ。俺もだいぶ酔いが回った」
幸村「左様でございましたか。無理もありませぬな、貴殿はあのお館様と」

政宗「あー、あー、待て待て真田幸村」
幸村「何でござろう」

政宗「今だけで良いから武田のオッサンの話はやめろ」
幸村「何故にござる」

政宗「今あんたの目の前にいるの、誰だ」
幸村「政宗殿…でござる」

政宗「なら、今は俺だけ見てろ。ここにいない奴の話なんかするな」
幸村「え…?」

政宗「いいな?」
幸村「しょ、承知致した」

政宗「Good boy」
幸村「…ところで政宗殿」

政宗「Ah?」
幸村「あの…先程から思うておりましたが…その…何故、某の腰をそのように撫でさすっておられるのですか」

政宗「あんたの肌、触り心地が良いからな」
幸村「さ、左様でござるか…あの、しかしながらそのような触り方をされると…こそばゆいのでござるが」

政宗「酔っ払いのする事だ。いちいち気にすんな」
幸村「は、はぁ…。」

政宗「それにしても、あんたに会うの随分久しぶりだな」
幸村「そう、でございますな…。あ、あの、政宗殿?か、顔が近うござる…」

政宗「酔っぱらいのする事いちいち気にすじゃねーって。ンー…相変わらずあんた良い匂いだなァ」
幸村「い、息がこそばゆいのでござるが…」

政宗「しょーがねぇだろ、あんたが良い匂いさせてるから悪いんだ」
幸村「そ、某から何か匂いまするか?」

政宗「真田幸村の匂いがする」
幸村「えっ。そ、それは、」

政宗「…クセになりそうだぜ」
幸村「おお止め下さ…ひっ!?」

政宗「Hum…で、これが真田幸村の味か」
幸村「ままま政宗殿!?今何を?!何やら生暖かいものが某の首、ほぁっ!?」

政宗「Good taste…甘い」
幸村「そのような真似っ、お止め下され政宗殿!ま、政っ、ううう…っ、相当酔っておられますな…!?今宵の政宗殿は何やら様子がおかしゅうござる…っ!」

政宗「あんた良い味してるぜ真田幸村ァ…食っちまいてぇ…」
幸村「く…っ!?そ、某の肉など食ろうても不味うござりまするぞ!!」

政宗「いや、あんたは絶対うまい。」
幸村「おおお止め下され、あっ!!かっ、噛まんで下され!!」

小十朗「…政宗様、戯れと言えど行き過ぎはなりませんぞ」
佐助「ちょっと独眼竜、ウチの旦那に歯形付けないでくれる」

政宗「…チッ、邪魔すんじゃねぇよ」
幸村「さっ、佐助!…政宗殿はだいぶ酔っておられるようだ、至急水を…!」

小十朗「悪いな真田、政宗様は長い間お前に会えなかったせいでついにこの間禁断症状まで出てしまわれてな。少し充電が必要なんだ。奥州の民の為と思ってここは一つ、政宗様の戯れに付き合ってくれ。少しの間だ、頼む」
佐助「禁断症状って何。充電って何。ウチの旦那って何なの。」

政宗「余計な事言ってんじゃねぇぞ小十朗」
幸村「…よく解りませぬが奥州の民が大変なのでござるな!ならば承知致した!」

小十朗「忝ねぇ。実は今回の宴はこの為に設けたものだったんだ」
佐助「よく解りもしないのに承知なんかしちゃだめだよ旦那…」

政宗「おい、小十朗。気ぃ効かせろよ」
幸村「?」

小十朗「は、では。…猿飛」
佐助「…はいはい、でも今回だけですからね。片倉の旦那が頭まで下げるからほんっとーに仕方なくなんですからね。…あと、ちゃんときっちり見張らせてもらいますからね。…じゃ、ちょっとの間だけ頑張るんだよ、旦那」

政宗「へーへー、いいからあっち行け」
幸村「さ、佐助っ、どこへ行く!?」

政宗「………ふー。やっと煩ぇのが行ったな」
幸村「…。」

政宗「んな怯えんなよ。さっきのは冗談だ。本当に人間を食ったりしねぇって」
幸村「誠ですか…?…ならもう舐めたり噛んだりしませぬか?」

政宗「HAHAHA」
幸村「何故応えて下さらぬのですか…」

政宗「別の意味であんたを食いたいからな」
幸村「別の意味…でござるか?それは一体どういう…?」

政宗「ところで真田幸村。あんたに聞きたい事があるんだが」
幸村「は、何でござろう」

政宗「あんた…好いた女とかいんのか」
幸村「…は?」

政宗「だから、将来夫婦になりたい奴とかいんのかって聞いてる」
幸村「は…っ!」

政宗「だから、」
幸村「はっはっ破廉恥でござる!!」

政宗「お、出たな名言」
幸村「そそそそのような不埒な!!某には色恋など必要ありませぬ!!今はただお館様の…」

政宗「Ah〜、ah〜、stop!stop!わかった。つか、わかってた。あんた噂じゃ下女に近付かれるのすら苦手だと聞くしな」
幸村「な、何故それを!」

政宗「その年になって女が苦手とか、相当だよなぁ。」
幸村「某は構いませぬ!」

政宗「俺も構わねぇぜ。むしろ大歓迎だ」
幸村「大歓迎?」

政宗「なぁ、真田幸村。そんなに女が苦手ならあんたが嫁になれよ」
幸村「…は?」

政宗「つか、俺の嫁になれ」
幸村「は?」

政宗「俺と夫婦になれ」
幸村「は?」

政宗「俺と添い遂げろ」
幸村「は?」

政宗「Hum…まだ足りねぇか?良いぜ、あんたが望むだけ言ってやる。真田幸村、俺の」
幸村「お、お待ち下され政宗殿!」

政宗「Ah?」
幸村「そっ、その、突然何を仰られて…」

政宗「何って、あんたにproposeしてんだろ」
幸村「ぷろぽーず?」

政宗「つまり俺のモンになれって言ってんだよ」
幸村「伊達に仕えろ…と言う事でござるか?」

政宗「ちっげーよ!!さっきから嫁に来いとか夫婦になれって言ってんだろが!!」
幸村「よ…っ!?嫁?!某がでござるか?!」

政宗「漸く理解したか?」
幸村「政宗殿…あの、某は元服も済んだれっきとした男なれば」

政宗「…知ってるっつーの。酔っぱらいの戯れ言だ。少しくらい付き合えよ、ノリが悪ぃぜ?」
幸村「は…申し訳…あっ?ま、政宗殿?!」

政宗「ちょっと抱き締めるくらい良いだろ?噛まねぇから大人しくしろ」
幸村「政宗殿…」

政宗「なぁ、………幸村」
幸村「んっ。みっ、耳元はお止め下され…こそばゆいでござる!」

政宗「俺の嫁になれって。…な?…ハイと言え」
幸村「あ…うう…」

政宗「それとも俺なんかじゃ不足か…?」

小十朗「何ィ?!真田テメェ!!政宗様じゃ不足だってのか!?」
佐助「ちょ!片倉の旦那落ち着いて!!」

幸村「かっ…片倉殿!?一体どこから!?」

小十朗「どうなんだ、ああ?!真田!?ウチの政宗様の何が不足だって?!」
幸村「あ、いや!決してそのようなわけでは…」

小十朗「じゃあどうなんだ、まさか政宗様を振るってんじゃねぇだろうな!?」
佐助「片倉の旦那、片倉の旦那って!…もうやだ、いきなり親バカ丸出しなんだから!…真田の旦那、ただのお遊びなんだからそんなに真剣に応えなくて良いんだよ。適当にウンって言っときゃそちらさん満足するんだから」

幸村「うう…そ、そうなのか」

政宗「…で?…幸村?」
幸村「あ、はい…それでは…承知しました」

政宗「何がだ?」
幸村「ですから…。某、政宗殿に嫁ぐ事を承知致しました」

政宗「幸村あああ!!!」
幸村「あっ!?ま政宗殿苦しゅうござる!!」

小十朗「やりましたな政宗様!おめでとうございます!!」
佐助「いや、あんたら喜びすぎだろ。言っとくけどあくまでお遊びだからね。やらないからね旦那」

政宗「祝言は近い内にやるぞ!ど派手にな!」
幸村「え、あ、そうですな…」

政宗「全国に招待状を送るぜ」
幸村「良うございますな…」

政宗「夫婦になった暁には毎晩あんたにpaizuriさせてやるからな!」
幸村「?…嬉しゅうござる…?」

佐助「こらこらこらこら」




***




次の日




政宗「よう幸村」
幸村「政宗殿、今朝の御加減は如何でございますか?昨晩はだいぶ酔っておられたようですが…」

政宗「ああ、絶好調だ。っていうより、二日酔いなんかしてる場合じゃねぇよ。何せあんたが嫁に来るんだからな」
幸村「えっ」

政宗「ん?何だ、昨日あんた俺の嫁になる事承知したろ」
幸村「はっ?いや!あの!それは昨晩限りの戯れのはずでは!?」

政宗「Ah〜n?まさか男が一度交わした約束を反古にするつもりか?」
幸村「えっ、あの、しかし」

政宗「これから忙しくなるぜ?祝言は日本一盛大でど派手にやるつもりだからな」
幸村「ああああの政宗殿」

政宗「さーって、まずは武田のオッサンに挨拶に行かねーとな」
幸村「政宗殿おっ!?おおお止め下されぇえええええっっ!!」




流石に従者コンビに阻止されました。




おわり

***

【おまけ:政宗様の禁断症状】




政宗「…最近全く真田幸村に会わねえな」
小十朗「左様にございますな」

政宗「…やりてぇな」
小十朗「いつの日か再び、戦場で刃を交える時が来ましょう」




数日後




政宗「げっ、小十朗!」
小十朗「政務を放り出してどこへ行かれるおつもりですか?政宗様」

政宗「ちょ、ちょっと散歩に」
小十朗「バレバレの嘘はお止め下さい。こんな事だろうと思い目を光らせておいて良うございました。」

政宗「Shit!」
小十朗「さぁ、戻られませ。仕事は待ってはくれませぬぞ」




数日後




政宗「あの夕日…熱っ苦しい誰かを思い出す」
小十朗「政宗様…またですか」

政宗「…真田幸村…やりてぇ」




数日後




政宗「真田幸村…」
小十朗「政宗様、それはトマトです」

政宗「あああああやりてぇな畜生」
小十朗「…ご自重なされよ」




数日後




政宗「ムラムラムラムラ真田幸村…なーんちゃって」
小十朗「政宗様?」

政宗「小十朗…」
小十朗「は」

政宗「真田幸村の事を考えると…ムラムラする」
小十朗「!!?」

政宗「真田幸村…犯りてぇな」
小十朗「ま…政宗様…っ!!」




数日後




政宗「♪♪♪」
小十朗「政宗…様?如何されました…この部屋の有り様は」

政宗「良いだろ?」
小十朗「見事に紅一色となっておりますが…」

政宗「こうして紅に囲まれてると何だか真田幸村が近くにいる気がするんだよな」
小十朗「ま…政宗…様」

政宗「なぁ小十朗…俺いっその事イメージカラーを紅に変えちまおうと思うんだ。戦場で面合わせた時に真田幸村と紅揃いでいれば端から見ればペアルックっぽく見えねぇか?な?良い考えだろ?」
小十朗「………………!!!」




こうして主の深刻な事態を悟った小十朗は甲斐へと書をしたためたのであった。




今度こそおわり

+++

(*^p^*)オトン乙

政宗様がお馬鹿すぎてすいません。言ってる事が支離滅裂すぎるww

11.08.09
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ