ロマ神SS
□団地妻の淫らな昼下がり*
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※何か爛れてる
ある日曜日の朝。
エド、アル、アルフォンスの三人はアルの部屋に集まっていた。
「…」
「…」
「…」
しかし今日の三人はいつものようにくだらない話や冗談で笑い合うわけでもなく、ただ無言のままに額を寄せ合って座っているだけだ。
「…ハイデリヒさん」
するとしかし、しばらくしてアルが神妙な面持ちで静かに口を開いた。
「ハイデリヒさん…。兄さんと…兄さんと結婚してあげて」
アルはアルフォンスにそう言って、更に自分は潔くエドから身を引く事を伝えた。
「そんな…いいの?アル君…」
アルフォンスは少し戸惑いながら、アルの隣りであさっての方向を向いているエドの顔をチラリと見やる。
「いいんだ…。兄さんには、きっと僕より包容力のあるハイデリヒさんの方が結婚相手として相応しいと思う。」
「アル君…」
「幸せに、してあげてね…兄さんの事」
「うん…うん、きっと幸せにするよ…。ありがとうアル君…!!」
「…」
勝手に盛り上がる二人の横で、当のエドはやはり興味なさそうにあさっての方向を向きながらあくびなんかをしていた。
*