ロマ神SS

□Chocolate☆Panic2
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「んだよ」
「ふ、ふ、ふ〜♪聞いたぞ聞いたぞこの色男♪相手は男か?それとも女か?」

エドが朝教室に入ると、真っ先にピットがニヤつきながらエドに絡んできた。

「何の話だ」
「ばっくれやがってぇ☆お前誰かにバレンタインのお返しを手作りチョコで返すらしいじゃねぇか」

「な、何でお前が手作りチョコの事知ってんだよ!?」
「え〜v秘密〜v」

(気色悪…)
「ちっ、アルか…!アルフォンスにやる以外に俺がもう一個作った事知ってんのあいつだけだし…」

(ハイデリヒ君お返しもらえたのか…!後でメールしよ)
「でっ?誰なんだよハイデリヒ君以外にお前がわざわざ手作りでお返しなんて♪…あれ?そういや弟君にはやってないのか?貰ったんだろバレンタインに」

「俺もあいつにやったんだよバレンタインチョコ。だから、チャラ。…っつうか本チョコくれたアルにうっかりお返しなんかやったら洒落になんねぇだろ?」

(こいつバレンタインに弟君にチョコやったのかよ!こりゃ弟君にも後でメールだな)
「あぁ〜…、そ、そうだよなぁ…」

「これで両想いだねっvとか言って何されるかわかったもんじゃないぜ」

エドははぁ〜っ、と盛大なため息を吐きながら席に着いた。

「…つかそんな事をアルから聞いてるって事はお前、誰にチョコやるのか直接俺から聞き出すか、実際に俺がチョコを渡すところを見届けて相手が誰なのか報告してほしいとか言われてるだろ」

(うっ!こんな時だけ鋭いなこいつ…)
「ち、違ぇよ!個人的に興味があるだけだって!」

(嘘だな)
「ほっほ〜う?」

エドから疑いの眼差しを受けてしまったピットはついに猫なで声を出しながらエドに抱きつき始めた。

「なぁ〜v教えてくれよ〜v俺たち親友だろ〜?」

「気っっ色悪ぃな!離れろよ!」
「教えてくれるまで離しませんぞ〜♪」

「あ〜もうわかったよ!そんなに聞きたいなら話してやるよ…」

エドは再びため息を吐くと、羽交い締めを止めて今はワクワクと話を待ち焦がれているピットに、手作りチョコの行方を話し始めた。




♪♪♪♪

「あっ!ピットさんから早速メールだ!」

エドたちの一つ下の階でアルはドキドキしながら携帯を開いた。
…が。

「…何これ」


【目には目を歯には歯を…みたいな感じだな。】


(意味わかんない…)

期待外れな内容にアルは一人うなだれた。



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