願
□Himmlische
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二ヶ月後
スザクは藤堂と
ルルーシュは自分達を案内して来た男と
話をしていた
その男は後ろ盾だったアッシュフォード家の者だった
そこでルルーシュは自分がここで死亡した事にする事を聞いた
そうする事でこれ以上狙われる事を防ぐのだ
既にいくつか戸籍も用意しているらしい
自分には、その話をを受けるしかなかった
そうする以外に、自分が生き延びられる道は無かった
「それでは、ルルーシュ様、いえ、ルーシー様は戦争でお亡くなりになられたという事でよろしいですね?」
「ああ、それでいい。けど…」
「なんですか?」
「戸籍はルルーシュで用意して欲しい」
「なぜ、ですか?それはあなた様の男の名前のはず」
「その方がバレにくいだろう?」
「確かにそうですが、よろしいのですか?そんな事をすれば、かなり生き難くなりますよ?」
「別にいい。自分で言った事だ」
「そうですか。では、そのように主人に伝えておきます」
「ああ、頼む」
ルルーシュという名前を残したのは、あの男に言った通り男として過ごす事で自分の正体がバレないようにする為と
忘れないため
あの男がした事
母さんやナナリーに起こった事
怒り
憎しみ
それら全てを忘れないため
そして、これが今の自分に出来るあの男への反逆の意思表示なのだから
数ヶ月後
ブリタニアは日本に宣戦布告し
一ヶ月後
日本はブリタニアに余力を残す形で降伏しその属領となった
エリア11という名の属領に
日本の降伏後、すぐにアッシュフォード家に保護されランペルージの姓を与えられた
スザクとは、それきりになった
それでも俺は忘れないだろう
なぜなら、スザクは最初で、最後の親友だから
だから絶対に、忘れない