やぁ、いらっしゃい。
なんて、部外者の僕が言うのもなんなんだがね。
主人なら、残念ながら不在だよ。
外せない客なのだそうだ。悪いね。
僕?
僕は《蓮一一(れん かずいち)》。
まぁ、デバガメ的友人ってところかな。
仕事は、一応職業人だよ。
ん?作家?
嗚呼、梶井君か。
彼も愛想がないくせにお喋りだなぁ。
うん。そうだね。
文章も書く。
趣味でだがね。
まぁ、大したものじゃないよ。趣味は趣味だ。
産まれは、かつて筑後と呼ばれた場所。
極月、ふたえと七の雪の降る日この世に存在を許された。
特殊な世代でね。
同世代に年号が3つあった。
おかげで、様々な人に感慨を抱かせたっけ。
ん?
本かい?
資料は探すよ。ちゃんとね。
それでも、時世柄か僕の甲斐性がないからか、なかなか見つからなくてね……。
困ったことだ。
そういうことなんだ。
少し時代や事実にあわなくとも許してくれ。
あくまで趣味だから。

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