幻想(ユメ)愛想曲
□龍神の神子の現れ
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第一話 はじまり、定められた運命
さぁーーーー
竹やぶを揺らしていた風が止まると
髪を下ろした女性が顔を上げる
その姿に誰もが振り返るだろう美貌だが、山の中のため周りに誰もいない
そして、彼女自身もそのことは気にしておらず小さく誰に言うわけでもなく
「風が…止まった?……刻が動き出したのか…私は………どうなるのだろうな」
そうつぶやいていた。
同じ頃
「すまないが、陰陽師を一人連れて来てくれぬか?」
「はっ…!」
微かなため息つき、紅から暗闇へと変わる空を見つめるのは、有能な若き為政者であった。
帝は手紙をある人物へと出した。
これからの未来のために
自分の守るべき民や身近な大切なものを守るため
運命という定めを変えるために